宇都宮木鶏クラブ

論語一章 公冶長第五・人間学として学びたいこと。

2023年11月12日

子曰く、 晏平仲、善く人と交わる。

うして人、之を敬す。

令和5年11月10日

大沢

晏平件は、紀元前679年頃、古代中国の国の名臣 皆神と共に宰相として働 した。 彼は久しく交わるほど、 尊敬される人と評されました。

《孔子様が、 おっしゃいました。 晏平伸は、人のお手本となるような交際上手 た。 長く親しく交われば変わるほど、人は晏平伸を尊敬しました》。

字は、紀元前221年頃 の始皇帝が中国を統一した頃から必要に迫られて、 確定しました。 しかし、 当初はある程度字体も意味も流動的だったと思います。

「久しうして人、之を敬す」 の人の字は、皇 の著書「論語 博士の清原家に伝わった論語本には、入っていますが本によっては入っていないと、 師は教えて下さいます。 これは孔子様が亡くなってから、350年程経ってから が創造された結果、 生じたもので、 「論語」 をまとめて漢字で記録する際には、 多少の 乱や間違いは、後世に継承した弟子たちの、 地理的条件からも仕方の無いことだと思い す。 当時の斎の国は、じつに複雑で景公の前は代々暗殺され、 景公の代になって も、実力者の間の暗殺や、 クーデターが絶えず起きました。 その中にあって は堂々と宰相の地位にあって、権威を持って景公を補佐し、いずれにも味方すること く、を無事に乱世から守り抜きました。

「久しうして人、之を敬す」。 「これは「人」の字がないと晏平仲が人を敬すること なりますから「人」の字が無いとおかしくなってしまいます。 あるべき 「字」 だと います。

この章はさらっと読むことも、深く強く、心の奥底で読むことも出来ます。 人間は、 社会的動物だと言われています。 人は人と交わらずには、生きて行けません 人は誰でも、交流の場で多少のトラブルを起こしてしまいます。 ただ人と交わると うことであれば、誰もやる。 またやらねばならぬこと、 やらざるを得ないことです。

かし、それではどれだけ、 本当の交わりをしているか、善く交わっているか、というこ になると、たいていは少し交わると、 文句が出る、面白くなくなる、 というように悪く りがちです。

って、善交ということは、 人生の中で大切なことです。

晏平仲はその善交の出来

人と言うことになります。

こでは、それだけではありません。

「久しうして人、之をす」 つまり、 長く交わ この 「久しく」 という事が、 なかなか難し 続かない。 あんなに好き合って夫婦になったのに、 しばらくすると、 言い争い、 つ 三り夫婦喧嘩を始めます。 親子兄弟でも、 職場の仲間でも始終いっしょだと、 気に入

ほど人は、 彼を尊敬したと言うのです。

ないことが出てきます。

の応用で遊びます。

最公が打ち解けて、子に 「何か希望とか願いがあれば、一つ聞かせてくれ」と言うと、 「自分をおそれてくれる上司があり、 自分を信じて生涯連れ添うてくれる妻があり、 何か のこしてやろうと思うような停がある、 これが私の願いです」。

松が他にないかと尋ねると、「まだあります。 せっかくお仕えするのですから、 上司は 立派な人であってほしい。 妻は頭が良く、綺麗な女性であってほしい。 あまり富 まなくてもよいが、貧しいのもいけません。 良い隣人が欲しいものです」

まだあるか、と問うと、

「君ありて軸くべく、妻ありて去るべく、 子ありて怒るべし」

名君よりは暗君、といっても手のつけられぬような暗君でも困るので、 補佐に世話のやけ る暗君、追い出したくなるような妻、時々怒鳴りつけたくなるような、これが至極の順 いです」。ユーモラスな答えです。

今の日本の教訓的な言葉なので追加です。公が政治の愛を尋ねました。長子は 「政治に一番大切なことは、またしたがって最も心配すべきことは、善悪をわかたざるこ と、はっきりさせないことです」 と、答えました。

以上

晏平仲, は、学び ・深く、心が温かく が

心くばりが良く出来た人かったのです。

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