宇都宮木鶏クラブ

仮名論語62ページ 公長24番116章

2023年06月19日

子曰わく、 巧言令色、 足恭なるは、 左丘明之

を恥ず。 丘も赤之を恥ず。

怨を匿して其の人を友とするは、左丘明之を

恥ず、丘も亦之を恥ず。

※左丘明という人物については、孔子さまの尊敬する方なのか、古代の有徳の人なのか は、はっきりしていません。 大沢は、読ませていただき左丘明さんは身近な仲の 良い友人だったように感じてしまいました。

孔子さまが、 人との交流について、 めずらしく具体的に人物名を出して、教えて下さいま

という字が出てきました。 ロは人の止めは しの形を表しました。 また、別の説明では、口はひざがしらの形で、 足はひざから

足は口と止めとを合わせた字です。

この あしという解釈もあります。 関連して足下という、 同輩に対する敬語もあります 足恭 (すうきょう)は、 おもねりへつらうこと、ばかていねい、度を越しているこ

を表します。 つまり、孔子さまは、日常生活では、 程の良い 《喜怒哀楽》 の表現も、人生の潤滑油にな

ることを、暗示して下さったのです。

子さまは、この章で教えて下さいます。

言葉巧みにお世辞笑いをしながら人のきげんをとり、度を越してうやうやしく振る舞うの

左丘明はいやがったけど、 私も同じだねえ。 嫌なことをした友を、 何でもなかった ようにつくろって、友として親しく交わるのを左丘明は嫌ったが、 私も同じだねえ。

人間というものは、 喜怒哀楽をあまりに匿しすぎて行動すると、 やがて必ず自分の表情に

てしまいます。 イヤな顔になってしまいますよ。 美しい花を見たら、 美しいと言いましょう。 悪いことは、悪いと思えば顔に出ます。 少なくとも、顔に出すことはささやかでも批判したことになります。 批判は変化を誘 エネルギーになってゆきます。

自分のささやかな努力と、 みんなの努力が重なって、 世の中は良くなります。

以上

和5年6月18日 大沢

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