宇都宮木鶏クラブ

「日下の燈」

2022年02月25日

致知 2月号 2022 【特集 百万の典経 日下の燈】

令和4年2月4日 小森

「特集の「日下の燈」とはそれぞれ何を意味しているか?

自分の立場で何を実践するか?

【巻頭の言葉:】 文明社会における日本の果たすべき役割

千 玄室(茶道裏千家前家元)

世界を和に導く 茶道の精神性、哲学性 2 国際社会での文明の盛衰

日本は中立性の高い文明を持って、 衝突が起こった際に 仲介できるだけの力を持ちたいものだ。

実践 : 中立性の高い文明とは、「日本にはたくさん神様が存在する。 八百万の神といいます。 お天道様もそう、もの

に神様が宿っているから大切に扱う。 大切にすればあなたも大切にされる。 外国には神様は1つだけ、という国 もあります。 どちらがいいともいえない。 でも日本では神様を八百万の神と考えますので、外国の神様を大切にす る考え方になります。 その考え方を大切にして外国と付き合っていきましょう。」

【古典の名著『大学』に学ぶ修己治人の道

先哲の教えを現代に活かす】

平川理恵 (広島県教育委員会教育長)

田口佳史 (東洋思想研究家)

平川理恵

湯崎知事から 「この教育改革を何年でやるの」 と聞かれた時、 「5年でやります。 そのくらい強く思っていないと実現しませんから」

と答えましたけれど、4年目に入ったいまその手応えは確実に感じますね。

2私が徹底して取り組んだのはやはり現場主義ですね。 最初の9か月で県立学校百校を全部回り、 それから 23 市町の小中学校も、 全部とはいきませんが視察し、そこで先生方と膝をつき合わせて意見を聞いてきま した。 それを通して広島の教育は必ず変わることを実感したのです。

田口佳史

3 『大学』 には「物に本末有り、 事に終始あり。 先後する所を知れば、即ち道に近し」とあります。 物事には根本

と末、終わりと始めがある。 何を先にし、 何を後にすべきかを知って行動すれば道から外れることはないと教

えているんです。

実践 : 「大学」 の素読。

教育改革 「GIGA 教育のデジタル化」を強く思う。

3日本の教育の危機を救え!

野口芳宏 (植草学園大学名誉教授) 榎本博明 (MP 人間科学研究所代表)

野口芳宏

1 教育とは何か、 何のためにこの教育をするのか、いま一度 「根本回帰」 「原点回帰」をしなければ、 日本の

教育の危機を救うことはできないと思います 2 仏教では「身口意一致」 が大事だと言っているんです。 この言葉を初 めて聞いた時、本当に感動しました。 「言行一致」だけではなく、心遣 いまで一致していなくてはいけない。 心遣いが言葉を選び、 行動を選 ぶのですから。

榎本博明

内面を充実させ、知識と教養を深める。それが困難な時代を生き抜く力になります。 私は学生に「社会に出て 役立つ実用的なスキルばかり追い求めてはいけない。 そんなものは時代や環境が変わればすぐ適用できなく なる」 「むしろ、 日頃から基本的な教科書や専門書、 様々な本をじっくりと学び、 自分の内面を充実させ、 知識と 教養を深めなさい。 それが困難な時代を生き抜く、変化の時代に対応する一番の力になる」 と伝えています。 そしてその自分の力を現実社会に生かしていくためには何が必要かといえ ば、それは先ほど述べた使命感です。 学びと実践 : 「公」 「心遣い」の精神をどうみにつけるか。

愛と祈りと報恩に生きて

古巣馨 (カトリック長崎大司教区司祭)

思えば分けてもらったものでいつも生かされてきました。 分けてくれたのは、 障碍を抱えた子供を持つ家庭、生活保護を受けている

家庭、離婚している家庭••••••いくつもの傷を刻みながら、 「ただで与える」 不思議な豊かさを持っている人たちです。

「武士の娘」 杉本誠子の一生

小坂恵理 (翻訳家)

杉本鉞子(すぎもと・えつこ) 1873-1950

武士の娘は眠っているときでさえ、心身の緊張を崩してはいけません。 (略) 『自制の精神』 を体現することが求められたのでございます。

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