宇都宮木鶏クラブ
与に共にぶべし…
未だ与に権るべからず
しかんだいきゅう しめたま まな 1. <子竿第九> 子曰わく、与に共に學ぶべし、 未だ与に道に適くべからず。
与に道に適くべし、未だ与に立つべからず。
与に立つべし、未だ与に権るべからず。
(29-234)
「一緒に学ぶことはできても、一緒に相携えて同
一緒に同じ道を行くことはできても、しっかりと
信念をもって一緒に世に立つことはむずかしい。 を同じくして物事に応じて正しく判断して進むことはむずかしい」。
一緒に立つことは出来ても、心
たまたま就職や大学院も同じだったとしても、次
判断して対策を決め、実行するという事になります。 まず、男女が結婚して、親戚が増え、 子が生まれ育児就学・恋愛時代は、あん なに楽しい事ばっかりだったのに、これからは待った無しの現実の世界です。
よほど人間が出来ていないと、 立場 我欲があるから、 夫と妻の言うことが反対に、 なりやすい。 男同士だって、 同じ職場に入ると、 同じ部課の場合もあるが、たいていは違う部課に
配置されます。
そして、それぞれの背景が違ってきます。
そこで 《権る》 段階、 いろんな課題の解決つまり、会議で議論・決議が必要に なってきます。 いつもおなじ判断を続けられなくなり、アイツはこの頃変わった
ということに成りやすくなります。
ああ 、 人間同じく仲良く生き抜くこと
の難しさよ」。
私は、学びなが
ら、聖徳太子の、 《和を以て尊しとなす≫ の教えが、 心に響いてきました。 「それぞれが自分の得意を生かし、 相手を敬し、協力して世の中を発展させる」
私の理解ですが・・孔子様が言外に教えてくれた気がしました。 そして、「人間」 このむつかしきもの・・・「形から入るか、心から入るか」、という 言葉もあります。 形も心も大切です。 ただし、完全ではなく 「ほどのよさ」こそ
大切なのです。 論語の学びでは、
礼・・形 五感に感じる・形式立ち居ふるまい 音楽等。
和心 心づかいおもいやり評価。 つきつめれば、「礼の和をもって尊しとなす」 が大切となってきます。 そんなこ
とは十分に理解していますが、政治の立場からは、 多くのひとびとが理解しやすいよう に「和」 のみを用いて、上下の親しい結びつきを願ったのだと、 私は感じました。
以上
大沢
« 功詐は拙載に如かず 功詐不如拙誠 韓非子 子曰わく、弟子入りては則ち孝、出でては則ち弟、 噛みて信、 汎く衆を愛して仁に親 おこな よりょく すなわちも ぶん まな しみ、 行いて餘力あれば、則ち以って文を学べ。 »