孝弟なる者は、其れ仁を為すの本か＝「孝弟」「孝経」

2020年02月20日

【學而第一】　仮名論語P2

こうていなるものは　それじんをなすのもとか

孝弟なる者は、其れ仁を為すの本か

【現代訳】　仮名論語

孝弟は人徳を成し遂げる本であろうか

【通釈】　

親思いで目上の人を敬えるということは「仁」を得るための根本と言える

【感想】

曾子が孝道・弟道は重要だと痛感し、孔子の言葉を集めて書を作り「孝経」と名付けた。

　　・父母が子を産み育てるより重大なものはない

　　・人間のあらゆる行動の中で孝行が最も大切である

孝行とは徳（道徳）の根本である。

　健康な体に感謝し両親を敬うことでその自分を持って世に尽くすことができる

　吉田松陰

　　親思う心に勝る親心

　　（子供が親の事を思う気持ちよりも、親が子供の事を思う気持ちの方がはるかに大きいもの）

　動物はDNAの中に子孫を守る(親が子供を守る)っていう事が刷り込まれて

　いるけど、子が親を守るっていう事は刷り込まれてないらしいんですね。

両親から頂いた身体が孝行の始めであり

正しい道を行い立派な人物になることが孝行の終着点である。

親を愛し敬うものは他人を恨んだり侮ったりしない。

人の上に立っても奢らず軽蔑しなければ、地位が高くても安泰である。

節制をして身を慎めば富も維持し続ける。

【弟道】

礼儀を守って順序に従うことを教えるには、上の者が弟道を実行して見せるのが良い。

　上の者に対して弟道を尽くし、その弟道で年長者に仕えると従順（素直を気持ち）となる。

　　・礼（仁義礼智信の礼）＝敬う　・感謝

　父の不義に対しては直言すべきであり臣は君に対しても同様である。

カテゴリ：論語（古典・東洋思想・知識・見識）

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