
宇都宮木鶏クラブ
令和8年4月 宇都宮木鶏クラブ 読後感想発表
特集 「人を育てる」 駒ヶ嶺 智広
巻頭の言葉 「一国は一人の為に興る 先賢は後愚の為に廃る」」
【青山俊董(愛知専門尼僧堂堂頭)】
一国は一人の為に興る 先賢は後愚の為に廃る。
一人の覚悟あるリーダーや師の存在が、集団全体の質を高めるが優れた先人が築いた良い環境も、それを受け継ぐ後進が愚かであれば、廃れてしまう。
良い習慣を身につけ、自分の可能性を広げるためには、まずは学び実践できる環境に身を置く事が大事だと感じました。だた、その環境に依存するだけでは、成長出来ないので自分自身と向き合う覚悟も同時に必要だと思いました。
P8 特集「人を育てる」
「人を育てる」とは、「心を育てる」事だと書かれていました。
心が育つには「環境(良き人、良き教え)」「受け手の学ぶ姿勢」が不可欠だそうです。
まずは、自分と向き合い、己を修養する事が今出来る事だと思いました。
その上で、亀井さんのように、素直な心で伝える続ける覚悟が必要だと感じました。
P10 科学技術立国 日本の礎は人づくりにあり
【対談: 大隅良典、栗原権右衛門】
停滞が危惧される日本の科学技術を再興させるための「人づくり」というテーマで対談されていました。
科学は一つの問いが新たな問いを生む終わりのない世界であり、流行を追うのではなく自ら創り出す姿勢や、誰も手がけていない分野に挑む事が重要だと説かれていました。
また基礎研究を支える企業の役割について、心を通わせるコミュニケーションが人間的成長を促す
組織の枠を超えた交流(ヨコグシ)が活力をもたらし、未知の領域へ挑む志を持つ人材の育成こそが、科学技術立国・日本を支える礎になると書かれていました。
社会全体に短期的な成果や利益を上げようとする雰囲気が広がっている事も危惧されていました。
大隅教授の研究も初めからオートファジーが目的ではなく細胞の分解メカニズムを解明したいという純粋な思いだったそうです。素直な心で実践する事が結果として徳の行いに繋がっていくと感じました。
P20 スマホの危機から子供たちを救おう
【対談: 川島隆太 小泉敏男】
デジタル端末が子供の脳に与える深刻な弊害と、その解決策について書かれていました。
川島教授は脳科学の知見から、スマホの長時間使用が子供の脳の発達を阻害し、学力を破壊している現状を警告します。一方、小泉園長は現場の経験から、スマホに依存する親子のコミュニケーション不足を危惧しています。共通しているのは「読書」と「読み聞かせ」の重要性です。本を通じた親子の対話や素読の習慣が、デジタル社会で失われつつある「人間本来の生きる力」と「豊かな心」を育む唯一の道であると説かれていました。
「便利さ」の裏側に潜む脳へのリスクを改めて痛感しました。特に「スマホが学力を破壊する」という科学的根拠は衝撃的です。私たち大人がまず意識を改め、デジタルに頼り切るのではなく、本を手に取り、心を通わせる「対面での対話」を何より大切に守っていかなければならないと感じました。
P28 体験的教育論「我が矯正人生」——Sとの出会いが教えてくれたこと
【亀井 史巠】
死刑囚Sとの出会いを通じ、人を育てる本質が書かれていました。
当初、Sは「生きた鬼」と称されるほど凶暴で、周囲に唾を吐き、暴れ狂う絶望的な状態でした。しかし、亀井さんは父の教えである「人間は皆、果たすべき使命を持って生まれてくる」という信念を胸に、自らの躬行実践(口先だけでなく自ら実行すること)をもってSと向き合い続けたそうです。
凄絶な環境で育ち、心に深い闇を抱えていたSでしたが、亀井氏の真摯な姿勢に触れる中で、徐々に心を開いていけたのはSに人を思いやる「感謝」の心が芽生えたからだと感じました。
「人は鏡」と言いますが、凶暴な受刑者の心を開いたのは、亀井氏の「相手の可能性を信じ抜く覚悟」だったのだと感じました。教育や指導において、手法よりも先に、自分自身の生きる姿勢を正す「躬行実践」の大切さを改めて深く学びました。
P34 重職心得箇条 に学ぶ上に立つ者の心得
【窪田 哲夫】
リーダーのバイブルとして幕末の儒者・佐藤一斎の『重職心得箇条』を解説されていました。
歴代の首相や名経営者が座右の書とした、上に立つ者の「品格」と「行動指針」を説く名著だそうです。リーダーの本分は「人々を明るくさせ、その気力を引き出すこと」にあると強調していました。変化の激しい現代こそ、目先の技術(スキル)以上に、自らの心を磨くこと、知識、能力、人格、徳性などを養い育てることが不可欠だと書かれていました。私利私欲を捨て、人に尽くす志を持つことで、初めて組織の「人づくり」の土壌が耕されるのだと思いました。
「上に立つ者は人々を明るくさせるのが役目」という言葉に深く感銘を受けました。組織を動かすのは制度ではなく、リーダー自身の発する光や徳なのだと改めて気づかされました。自らの心の在り方を整え、周囲が自ずと育ちたくなるような環境を作れるようにする事が重要だと感じました。
P38 木に学び、木に生かされ、木に悩む
【田子 和則】
「棟梁とは単なる大工ではなく、天地人に精通した経営者である」と書かれていました。木の癖を読み、建てる場所の気候や地盤を知り、さらに関わる「人の心」を組んで初めて、一つの建築が成るそうです。
毎朝、始業前に全員で周辺を清掃し、職人の心の乱れを正すなど、徹底して「心」を磨くことを重視していると書かれていました。日本の伝統精神を次世代へ繋ぐために木の心を知り、自然と共生することが大切なんだと思いました。
「木を組む前に人の心を組む」という言葉が印象に残りました。仕事は単なる技術の伝承ではなく、日々の心のあり方にあると感じました。
挨拶、掃除、時間厳守など、当たり前の「平凡なこと」を、「徹底的にやりきる」こと、一流の仕事と人間形成の根幹がそこにあると改めて学びました。
P44 Never never never Give up 【日本一へと導いた監督の流儀】
【山田 耕介】
「選手の総合力=(技術力+身体能力)×人間力」という方程式を掲げ、技術がいかに優れていても、人間力がゼロであれば総合力もゼロになると書かれていました。
就任当初、部員が荒れていた苦難の時代に生徒の良い面を見つけ一人ひとりと本気で向き合う姿勢が、覚悟となって部員に伝わったのだと思いました。監督として重要な役割は、共通の目標である「勝利」に向かって選手同士が本音でぶつかり合い、認め合う環境を整えることだと感じました。
豊かな人格を形成する「人間学」を根本に置いた人づくりが、チームを成長させる上で大切な事だと学びました。
「技術に人間力を掛け合わせる」という考え方は、スポーツのみならず、私たちの仕事や人生にもそのまま当てはまると強く感じました。能力に溺れることなく、まずは一人の人間として「心の在り方」を磨くことが、結果として大きな成果を生むのだと思いました。
P48 リーダーは自分の背中で見せる
【植村 弘子】
7年連続赤字のユーグレナを、わずか1年で黒字化するには困難を成長の好機と捉える改革があったと書かれていました。強い組織づくりの秘訣は、リーダー自らが志を高く持ち、言葉だけでなく行動で示すこと。環境から学び、自ら育とうとする気力を引き出す土壌を耕すことが、真の「人を育てる」ことに繋がると思いました。
逆境こそが飛躍のチャンスであるという強い覚悟を感じました。困難に直面した際、それを「不幸」と嘆くか「学び」と捉えるかで、その後の人生や組織の運命は大きく変わるのだと思います。私も自身も苦しい時こそ笑顔を忘れず、周囲に希望を与えられる存在でありたいと思いました。
P52 困難を踏み越えて人は育つ
【対談: 伊藤裕子 鈴木孝幸】
30年以上前、障がいを理由にスポーツ施設への入会を断られるのが当たり前だった時代に、伊藤先生は「ぺんぎん村水泳教室」を開設した事が書かれていました。
先天性四肢欠損だと聞いて心配していた伊藤先生を、よそに鈴木選手は肘までしかない右腕を出して「これが僕の手だよ!」その姿を通して「これが普通なんだよ」と世界に発信してくれている。鈴木選手は伊藤先生にとって志を後押ししてくれる存在になったそうです。
この時に「大人の都合で子供の可能性を潰さない」という覚悟が決まったのだと思います。
人を育てるには指導者がチャレンジし続けなければならない。この対談を通して信じて見守る教育の重要性と、一歩を踏み出し続ける勇気が、人間の可能性を引き出すことを学びました。
「多様性」という言葉が一般化するずっと前から、一人ひとりの命に向き合ってきたお話に感動しました。今出来ることから考える。私も相手の可能性を信じ抜く心の実践をしていきたいと思いました。
P63 組織を伸ばす経営のあり方
【対談: 岡山 宏 加藤照和】
ソフトクリームのトップメーカー「日世」の岡山会長と、漢方薬の雄「ツムラ」の加藤社長の対談では組織成長の要諦が書かれていました。
理念を繰り返し語り続けることで浸透させ、社員一人ひとりの「心の在り方」を整えることが、長期的な組織の発展に繋がると言う加藤社長の言葉からは理念の大切さを学び。岡山会長からは困難な局面から逃げずに責任を引き受ける姿勢、主体性を持って仕事に向き合う大切さを学びました。
「トップの器以上に企業は大きくならない」という厳格な自戒を持ちつつ、社員が成長できる環境を整える。
お二人に共通していたのが「人の成長なくして組織の成長なし」というリーターの信念だと思います。
業界は違えど、圧倒的なシェアを持つ両社の根底に「誠実な人づくり」があることに深い感銘を受けました。特に「多角化ではなく多柱化」という戦略や、お客様との信頼関係を第一とする姿勢は、私たちの日々の仕事や人間関係においても、大きな指針になると感じました。
最後に、今月の記事を通じて共通していたのは、「人を育てる」とは手法ではなく、教える側の「生き方」そのものであるということです。環境に甘んじず、自ら「躬行実践」し、相手の可能性を信じ抜く。その覚悟が人の心を動かし、育てるのだと痛感しました。まずは私自身が「良き環境」の一部となれるよう、目先の成果に捉われず、日々の実践を徹底し、徳を養うことで、皆さんと共に成長していきたいと強く感じました。
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