宇都宮木鶏クラブ
致知読後感想メーン発表者・大貫祐一会員。
第340回宇都宮木鶏クラブ令和6年1月号の感想発表例会は、 宇都宮豊郷市民活動センターで、参加者10名で 行いました。読後感想発表リーダー・進行は大貫祐一会員です。 特集の題は 『人生の大事』、 大貫会員は、青山俊董 女僧堂堂頭と五木寛之作家の対談で、冒頭に「人生の大事」 を捉えての発表一大事とは今日只今の心なり。 二十四時間、今ここ、今ここを積み重ねてどの一瞬も大事に生きていこうじゃないかと言い聞かせて (青山)。どん な日もかけがえのない今日一日と受け止めて、その日その日を味わい、 丁寧に生きることが大切。 (五木)
大貫会員は、特集の題の登壇者がどう説いているかを求めている。 「致知」 を評価するのは、この特集による編集を はじめから貫いている。 人生の大事、 人間は誰でも充実した人生を送り、生きていることにまず価値があり、 生きる というそれだけで日々闘っている。 そして、数えきれないほどのさまざまなものに支えられて 「生きてあること」 既に「奇蹟」なのである。 芭蕉は、 人生とは何かを句にした。 「古池や、 蛙飛び込む水のおと」 そのポチャンという 短い人生、自分らしく生きよ。 鈴木大拙も一瞬に過ぎない二度とない人生の時間を、 生を惜しみ、 感謝しながら生き ることの大切さ、慎重に扱わないといけないと。 故に芭蕉は、病の中で最後の瞬間まで夢に生き抜いた人生でもあっ た51歳 「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」。
仏教詩人坂村真民、 よい生き方さえできれば、晩年に向けて 「価値」という目に見えない輝きが、 心の奥深いところ に築かれている。 人生の価値は晩年で決まる。 あの人はいい人だった。 いい人生を送ったと偲んでもらえる。
森信三は、 「秋になって実のなるような果実には、春、 美しい花の咲く樹はない。」 秋になって大きな実を残す樹はあ るけれども、春に見栄えの良い花を咲かせる樹はないものだ。 若い時に、 花開くことばかり夢中になっても、 晩年、 実のならないようでは、 人生の価値に重みはないだろう。 人生の大事は、一瞬一瞬を全身全霊で生き抜くしかない。 心して生きろということ。己の人生晩節を全うせよ。 晩年こそ、 己の志す所が問われる。
大貫会員の感想発表は、致知毎月の特集の題 (主題) を外さない捉え方をしての読後感想である。 見事ですね。 終わ りに、 「天意、 夕陽を重んじ、 人間、 晩晴を尊ぶ」 読み てんい せきようをおもんじ、 にんげん、 ばんせいをたっとぶ。 澁澤栄一の晩年の揮毫である。 太陽は一日中働き、 沈む瞬間の一際鮮やかな光を放つ。 夕陽があんなに美しいとは、 天がそういう生き方を賞賛しているのだろうか。
「人生の大事」、 晩年輝けることに、 今を生きる一瞬一瞬を、 自分己の人生として、 今日一日の人生を大事と心得え、 夢を、志を以て輝かせよう、 その積み重ねてこそ、 完熟した人格を具える人生でありたい。 伊與田覺。 大貫祐一会員の期を熟しての致知読後感想は、 大貫会員自身の人生の熱き思い、 志を語っていると感じる発表でした。
さい
まつりごと
お気に入りの論語一章 「横塚高根会員」 仮名論語 p192 子路第十三。 「幸となりて政を問う。 子曰わく、速や かならと欲する母かれ。 小利を見ること毋かれ。 速やかならんと欲すれば則ち達成せず。 小利を見れば則ち大事ならず。」 横塚会員は、 政に際しては、 この通りであるが、 自己の行いは、 「気付いたら、すぐやる」 即行即止であることが、 よしと学ん でいるが政治を行うことは、むしろ、 拙速は達せず、目先の利に囚われたらは大事成らず、 政こそ、 己の先ある大事をこの 章は語っている。目先の小利を見れば則ち大事成らずは、政も自己行いにも同じ、 横塚会員の好きな言葉ですと締めた。 琴線に触れる言葉・・ 五十嵐薫会員 右の頁に発表のまま掲載。
当月号からの琴線に響いた言葉・・p62 「現場力こそが」 企業発展の鍵 五十嵐薰会員 現場力が欠如している時代になった。企業のみでなく世はデジタル化、DX、AI 化, 食品スーパー、レストランまでも 之に頼る。信号を送り、送り返される信号を計測する、この単純作動で、現場を認識する。 コスト削減が一番である が、人材不足、作業効率、見事に成り立っている。現金支払いお断りのスーパー、レストラン、カードかスマホをか ざす。xxx ◎現場、現実を見る。現場 100回と言われる。現場に物事が起こる。デジタルの世界に実は事故の手 抜きが、とてつもない、或いは初歩的なミスさえ発見できない。 大きな事故に繋がっていることは、毎日のニュース で知らされているされているではないか。デジタル化人間に無い部分になる能力は優れているが、人間の能力を超え ていくことはないだろう。 人間が作ったのだから。