宇都宮木鶏クラブ
令和4年8月号 「実行するは我にあり」 丸山敏雄と森信三一二人の巨人が目指したもの
倫理研究所理事長
丸山敏秋
敏雄 「陰一陽中国思想や当時の流行思想
忘れ難き森信三先生の手紙
我が国の民衆は儒教の影響がより以上多い
アカデミィズムから実践哲学の世界へ
P31-3段目西晋一郎倫理学・儒教の朱子学
聖賢哲人の教えにより、道を修め、
宇宙の真理に達しようとした
森信三氏は二宮翁夜話・尊き天地の経文を外して
書籍の上に道を求めむる学者輩論説はとらざるなり。開眼 心理は
の唯中にあり
現実の生活の中に人生の真理を見出す在野の教育者として生きること
決っした
丸山敏雄は実践に大切さ開眼、 「一統体の原理
見えない字源で現象世界は全て一つに結ばれいる全全てが一つ
あり一つの中にすべてがある。 森氏は、 「全一學」 宇宙透満する絶対
全一生命の自証の学を言う。難しい。
この大宇宙には唯一のいのち (生命或いは生命力の根源)が遍く満ちてい
てそれと同じ「命が自分の中に宿っているそれを生き方通して
するのが全一学である宇宙のいのちと個々のいのちを一つ捉える
洋思想の根幹であるように思える。
苦難の中で掴んだ人生の真理
牢獄の中で八年、 その試練の中で自らを客観視し、
宗教が陥りがちな独断に気付く。 実践倫理(実験倫理、 絶対倫理) 運動塢原
点の試練になった。
実践は、 実験する。 絶対そうなると信じる。
行うはこれ、 以外はない。 先ず己
夫婦の道が乱れれば国の再建はできない
一般の人たち相手に、人間の生き方や在り方をコツコツと説き続けられる。そこに 込められた敏雄の思いは、民族のって立つ基盤は家庭であり、 その家庭の中心は夫婦で ある。 この道が乱れていては国の再建はできない。
森信三氏は、民族の再建は、 家庭教育より外なしと全国津々浦々
説いて廻りたい。 西晋一郎氏も同様の教えであった。
現代人が学ぶべき実践哲学
GHQにより歪められた常識、怠惰の精神
丸山敏雄は、 「万人幸福の栞」 17 カ条の実践の栞をつくり、 実践するは我にあり
「気付いたら即行う、 即行の実践、 朝起きから、 自分を変える実践、 あと始末、
行った後、いかに後始末をするかの実践、 あと始末の即行う実践は、成就を繰り返す
条件の実践』
森信三氏は、立腰の重要性 精神の統一力、集中力、 持続力)、 呼ばれたら即返事をする。
椅子を入れる。脱いだ後の履物を揃える。
実践な理論理屈は、 無意味であり、 有害である。 実践の跡の理論は、
真理は現実の只中にありと、 営業でよく言われる、 全てが現場、 優先に現場、 人には会う ことから、百聞は一見に如かず、現場に宝あり。
東洋の実践論は、 無我、無私、 利他である。
実践は、 雪道を一歩一歩踏みしめながら歩くように。 実践は、行動による実行するを言い、 実際に履行しなければならない。
理論の反対語。
天は父なり、・・・児童福祉のパイオニア
石井十次の歩いた道」・・ ・石井記念友愛理事長・・ 小島草次郎
子供たちの心を本当に育てるもの p34.
日本社会は元来、 地域が手を携え、年齢や障害の有無を超えて
大家族主義で支え合ってきた歴史がある。
日本人は、そうした精神文化の中でこそ育つと信じ、 実践に努めた。
無私と実行の心を養った精神文化p35
父は義理人情に厚い典型的な日本男児、
母は、とにかく心優しい人、隣近所の貧しい家庭を支え子供たちに
対してでも我が子のように面倒を見た。
口先ではなく、まず自分の何かを差し出し実行する花の姿が染みついて
いたのでしょう。 帯を交換してあげた。
目の前の孤児は自分にしか救えない
聖書 「人は二主に仕ゆること能わず。」
時代に先駆けた画期的な教育法p36.
実行主義、 満腹主義、 密室主義、
子供は言うようにはせずして、 するようにするもの、 教師が実行する姿を見て、真似をする。
くれること、笑ってくれることを祈って、小さな心で一所懸命生きてます。 愛とは、おもいやり、慈しみ、 可愛い、 大切、大事の感情。
愛の実践するとは、関心を持つこととその行いをすること・ 小さな実行の積み重ねが社会を変える。 好きなことを突き詰めてやること、 本気でやるとしても、それが自分の為でなく、誰かの爲、 社会の爲に役立っている。 ことが大事。
平澤興・京大総長「何よりも大切なことはあくまでも自己との約束を守る。 一度やろうとしたことは必ずやり通し、決して自分を欺かぬこと。 これさえ できるようになれば、もう人生は自分の者である。」
「実行できなければ何にもならぬ。 結局実行により成就する。」
R4.9.2
五十嵐董