宇都宮木鶏クラブ
宇都宮木鶏クラブ 令和4年6月度・第321回月例会 特集 「伝承する」 読後感発表
令和4年6月4日 (金) 手塚
巻頭の言葉 「逆境に耐える」 福地茂雄
「耐える」ということは大切ことです。 新約菜根譚に 「山登りは険しい道に耐え、雪道は危ない 橋に耐えて進む」という言葉があります。 山登りで険しい道に耐えるのは、頂上に着いた時の感動
があるからと思います。 仕事においても大変な苦労して目標を達成したときの思いは忘れられませ
ん。耐えた後には、必ずそれに見合う達成感、感動が訪れます。
特集 伝承する
「勤勉、努力、誠実の積み重ねは明るい心を生む。 ・・・」 修養は明るい心を作る努力と言えよう。 木鶏会でいつも心が洗われています。
最後に、人生の大事をもう一つ記しておきたい。 民族が滅ぶ三原則である。
一、 理想を失った民族
一、 すべての価値をもので捉え、 心の価値を見失った民族
自国の歴史を忘れた民族
とあります。 修養すること、 古典に学ぶことに通じることです。 特に心の価値が重要と思います。 このような事を伝承すべく心掛けたい。
子々孫々に残したおきたい日本の心 対談 山本行恭、池田雅之 掃除の後は朝拝、全員で大祓詞を唱え朝礼を行います。 「はい」、 「済みません」、 「おかげさま」、
「私がします」、 「ありがとう」 この五調をはじめ、いろいろな言葉を唱和し、心を整えてから皆そ
れぞれ職場につくのです。 この五調こそが心を豊にすると思います。
禅の言葉に 「心頭を滅却すれば火もまた涼し」 があります。 神道のも同じで・・とあるが、 普段で
は、何かを夢中でやっていると、時には食事、疲れも忘れてしまうような経験がこのようなことと
感じました。
明治天皇の御製に 「目に見えぬ神の心に通うこそひとの心の誠なりけり」 これこそが祈りの基本
と思いました。
西洋人は 「聖書」 や 「ギリシャ神話」 を必ず読みますけど、日本人はやっぱり 「古事記」 「日本
書紀」、「万葉集」、この三冊を通じて日本人がどう生きてきたか、またどう生きていくかを学ぶべ
きだと思いました。 古典に学ぶことが 「伝承する」に通じることと思いました。
経営の要点は創業精神の伝承にあり インタビュー 加藤好文
鉄道事業にしても、当社の基本にあるのは、やはり私利私欲ではなく公利公益を考える、人々の
「安全安心の」の実現ですね。
このような企業理念を実態に即して推進していくことが企業の繁栄に繋がると思いました。
「孝経」 が教える生き方 竹内弘之 「親を愛する者は、敢えて人を悪ます。 親を敬する者は、敢えて人を慢どらず」、この通りです。
「馬には乗ってみよ。 人には添うてみよ」、これは、古いかもしれませんが、相手の気持ちを考慮し
ています。
人は皆、限られた命を生きる 宮本豊
好相行 (修行)の時に感じた事ですが、 我の働きが残っている限り目の前に仏様は立ちません。 これは自我をなくして初めて至れる境地です。 大変な修行の結果です。 このような心境に少しでも
近ずきたく思いをはせました。
インタビュー 伝承する
① 先人たちの生き方を語り継ぐ 山崎健作
太平洋戦争で一時は特攻隊に配属され訓練を受けた方の意見です。 平和な社会をつくるため には、いつどのような攻撃があるか分からない。 しっかりした自衛力を保持して自分たちの国
は自分たちで守り、同時に戦争をやらない平和な社会を築かなくてはいけません。 戦争体験を 語り継ぎ、 伝承すべきです。
② 四百二十年の思いを伝承して生きる 沈壽官 薩摩焼は二十五もの工程があり、 完成までに半年近く懸かる。 初代から初めてこの焼物をつ
くりあげて四百二十四年いまも私が同じ仕事をしている、 この技術と精神を後世に残したいと 思います。 「三方よし」の精神を現代に生かし、皆が幸せになる世の中を実現する 山本昌仁
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いつも一所懸命に仕事に打ち込む父の姿を見て、 自然に自分もお菓子屋になりたいという気
持ちになっていったのです。 私にとって父は憧れの存在でした。 伝承の基本と思います。
対談
青少年に人間学をどう伝承するか 対談 大谷哲夫 青山俊薫
野球部を全国大会優勝に導いたことは、部員全員が木鶏会に賛同し、 人間力を磨いたことが働
いたと思われます。 勿論、 かなりの実力があってのことですがチームワークが格段に良くなった と思いました。
未来の世代に伝えたいこと 対談 鈴木秀子 田坂広志
人生における様々な出来事、経験、思いについて記されています。 「人生の成功とは何か」、 そ
の成功を、出世や資産、名誉と定義する限り、 その成功は手に入らないでしょう。 それゆえ、私 は、 「人生の成功とは何か」という著書の中でこう述べています。 「人生において (成功)は約束 されていない。 しかし (成長) は約束されている。 成長の喜びを感じることが大切と思います。 仮設では科学と宗教の垣根は消え去る。人類数千年の歴史で無数に起こってきた不思議な宗教 的体験の根源が、 最先端科学によって解き明かされるからです。 もし科学と宗教は本来一つであ ることを示し得れば、人類意識の変容と進化のために、大きな一歩になると思います。 科学 哲学の進歩によって現象が解明されることによって、 このような方向に進んでいると思い ます。
連載
二十代をどういきるか 菊間千乃
一冊読み終わってから次の本を買うのではなく、書店で気になった本はケチらずに全部買うこ いつかきっと必要になる時が来る。
とを勧められました。 自分がどんなことに興味を持っているかよくわかるし、いま読まなくても、
四書五経の名言に学ぶ 田口佳史
西郷南洲が愛した名言 「堂に立ちて大政を為すは天道を行うものなれば・・」 どんなに国家に 功績があっても、その職に適任でない人を、官職をもって賞する、つまり昇進昇格、役職をもって
することはよくない・・。
に学ぶ 「母にあり」
横田南嶺
老師の「父母重」 に色美とある。顔色で親孝行ができる。 もとは論語の言葉である。 親 の前では、いつも穏やかな表情でいることが孝行と言っている。同書に「世を救う三世の仏の心に も似たるは親のこころなりけり」、「父に思あり、母に悲恩あり」の句には感動しました。
風の便り ウクライナ危機 占部賢志
ウクライナ危機を観て、 日本の防衛力を高めなければならないと改めて思いました。