宇都宮木鶏クラブ

孔子曰く、 君子に九思有り。 視るには明を思い、 聴くにはを思い、色には温を思い、 貌には恭を思い、言には忠を思い、 事には敬を思い、疑わしきには間を思い、念には難を 思い、得るを見ては義を思う。

2018年11月02日

木鶏古典学習

平成30年11月2日 渡辺

論語一

11月号の致知のテーマ「自己を丹破する」から、目標として実践する一章を論語の中か ら探してみました。

P. 255

季氏 第十六 10章

「孔子曰く、 君子に九思有り。 視るには明を思い、 聴くにはを思い、色には温を思い、 貌には恭を思い、言には忠を思い、 事には敬を思い、疑わしきには間を思い、念には難を 思い、得るを見ては義を思う。」

通职工

先師が言われた。

「君子に九つの思いがある。 見るときには、明らかに見たいと思い、聴くときには、 さと くありたいと思い、顔色には、常にあたたかくありたいと思い、姿には、うやうやしくあ りたいと思い、ことばには、まことでありたいと思い、仕事には、 つつしんで過がないよ うに思い、疑わしいときには、遠慮せず問うことを思い、怒りの心が起こったときには、 あとにくる難儀を思い、 利得を前にしては、道義を思うのである。」

通釈Ⅱ

孔先生の教え。

教養人には心を尽くす九つのことがある。 見るときには明瞭に、聴くときにはうわべだけ でなく、顔色はやわらかに、態度は謙遜して、 ことばはまごころこめて、 仕事には慎み深 く、疑間には問うて残すことなく、腹立ちには他に難儀が及ばないように、 利得があると きには正・不正を見きわめ、というようにだ。

解說

この章は人に慎み思う学を示したのである。

( 尹惇による)

学者が幼少の時から論語を読んで、老年に至るまで一言をも己の役に立てることを知らな いで名利に没頭して世を送るならば、 聖言を侮る者に近いのではないか。このような者は 孔子の罪人である。

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