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ヒトノワ中の人日記

自靖自献

2021年03月14日

自靖自献

今回のテーマは「自靖自献」と言うテーマでした。
初めての言葉でどんな事が書いあるか想像もできない状態で読み始めました。

まず「特集」を読みました。

自靖自献とはなんなのかが書いてありました。

自ら靖んずることは心の平安を保つ事、安心立命する事である。
自ら献ずるとは世のため人のために自ら尽くすことである。

また上求菩提・下化衆生についても繰り返し書かれています。

上求菩提とは
修養によってどこまでも自分の人間性を高めていく事。

下化衆生とは
その自分をもって少しでも人のために尽くしていく事。

毎回、と言っていいほぼ繰り返し出てくる「上求菩提・下化衆生」ですよね。
自分の心を平和にする。思いやりの心で相手に尽くすと言う事だと思います。

あと、最後の「一」の部分は、論語の里仁(リジン)第四の孔子の話をしているんだと思んですけど。。。

東洋教学は生き方の規範を示してその帰するところは一である。
この一を私は論語の恕だと理解しました。

「子し曰いわく、参しんや、吾わが道みちは一いつ以もって之これを貫つらぬく。曾そう子し曰いわく、唯い。子し出いず。門人もんじん、問といて曰いわく、何なんの謂いいぞや。曾そう子し曰いわく、夫ふう子しの道みちは、忠恕ちゅうじょのみ。」なので忠恕(真心からの思いやり)の話をされてるんだなと思いました。

論語 里仁第四

子曰く、「参(しん)や、吾が道一以て之を貫く」と。
曽子曰く、「唯(い)」と。
子出(い)づ。門人問ひて曰く、「何の謂(いひ)ぞや」と。
曽子曰く、「夫子の道は、忠恕のみ」と。

次に東洋教学が導いてくれた世界を読みました。
特に印象に残ったのが
公益財団法人 郷学研修所・安岡正篤記念館の理事長
安岡定子先生の言葉で

「孔子の弟子・曽子がこう言っています。君子は文を以って友を会し、友を以って仁を輔く。
(君子は詩書礼楽などの文事によって友と相会し、友達同士の切磋琢磨によって仁の道を実行して人間向上の助けとする)
いかにも優秀な若い弟子・曽子らしい言葉で、私は中高生を相手にお話しする時は必ずこの章句を紹介しています。
意味を説明した上で、孔子の時代に思いを馳せてもらうんです。出身地も年齢も習熟度もバラバラ。だけど孔子に学ぼうという志、熱意を持っている弟子たちが集まっている。
その中には先生の話は先輩の議論についていけなかったりする新人も当然いるわけで、「さっきの先生のお話、もう一度噛み砕いて教えてください」と言われた時に、もし自分だったら手を止めて対応してあげられるのだろうかと、そのことを子供たちに考えてもらいます。
男子高校生の場合は、ほとんどの生徒が即座に「面倒くさい」といいます。でもその後には「五分だけ待ってもらったら自分の勉強を教えて相手をしてあげるよ」と皆が答えるんです。」

これは、いろんな学びの場で言える事だと思うんですが、繰り返し学べる事って大事だなと思っていて、同時にありがたいとも思うんです。例えば致知でも繰り返し出てくる言葉ってあるじゃないですか「上求菩提・下化衆生」とか、これ読み始めたばかりだとよくわからないと思うんです。でも何度も繰り返し出てくると自然に覚える事ができる。
この前、雑草も何度も踏み歩くと道になり自分の身につける事ができると話していた方がいらっしゃいましたが、、、
初めて致知を読んだ人でも理解できるし、読んで来た人はさらに深く学ぶ事ができる。これは教える側の胆力も必要になってくると思うんですが、とても大切な事だと感じました。

そしてJFEホールディングス名誉顧問の數土 文夫(すど ふみお)さんの言葉で

「受験勉強が人生の目標になっているでしょう。
志望校に合格すればそれでよしとする考えが蔓延している。しかし、これは目標ではなく手段なんですよ。目標ははるかに先にある。それを思うと、多くの若者が小成に甘んじているのは大変残念です。」

この部分は、先月の致知にもあった教育のところだと思うんですが、受け入れるコップが初めから倒れていると言う事だと思います。ここが教育から抜けているので受け入れる事がそもそもできないんじゃないかと、、、
あっそれで思い出したのですが、

安岡定子先生の言葉で
「祖父は「子供は幼いから幼稚なのではない。中身は大人よりも豊かなのだから、幼い子に関わる人ほど大人として上質でなくてはいけない」と言っていました。その意味でも前途洋々な子供達に上質の良い教えをたくさん学んで欲しいという今日までやって来ました。」

もともと子供は豊かで感受性も高いんだとしたら、それを伝える大人にも責任があるのかなと思いました。
今コロナもあって自分に余裕がなく、ネガティブになっている人も多いと思います。SNSを見ていても思うのですが自分の心が不安定になると、「思いやりの心」って難しいなと。むしろ攻撃的になることもあって自分の正義が相手を傷つけてしまう事になってる気がしするんですよ。なんで今、受け入れる力が必要なんだなと感じました。

「自靖自献」と言う事でしたが、特集にもありましたが、まずは自分と向き合う事が大切だなと思いました。そうする事で相手に対しても思いやりの心がもてるんだと思います。

カテゴリ:致知

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