宇都宮木鶏クラブ
宇都宮木鶏クラブ古典学習
論語一章
里仁第四 17章 (P44)
しのたま けんみ ひと おも ふけんみ うち みずかかえり
子曰わく賢を見てはしからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みるなり。
[通]
知徳兼備の優れた人を見たら、 自分もそのようになりたいと思い、 つまらない人を見 たら、 自分はどうかと内省する。
[解説]
この章は常に我が身を反りみて人格の完成につとむべきことを述べたのである
[論語からの学び]
自分が目標とする人や尊敬する人、あるいは憧れている人に出会ったら、 その言葉を 直接聴きたいし、その姿を間近で見たいと思う。 そして少しでもその人に近づきたいと
願うのである。 その反対に、 人の失敗や間違い、 つまらない行いを見た時には、 批判し、嘲笑するだ けになりがちである。 それは同じような過ちを自分はしていないと思っているからであ
る。 つまり人は自分には甘くなるのである。 そもそも人から学ぼうとする気持ちがなかったら、全く意味がないのである。