宇都宮木鶏クラブ
致知読後感想メーン発表者・・ 鈴木 良男 会員です。
第357回宇都宮木鶏クラブ令和7年6月号の感想発表例会は宇都宮市豊郷市民活動センター、 参加者 12名で行いまし た。読後感想発表リーダー・進行は鈴木良男会員です。 致知6月号の特集は 『読書立国』 「古の王者、国を建てた君たる には、教学を先とする。 人、学ばざれば道を知らず。礼記。」 教学とは読書を以て國成り立つと解すると、日本は歴史的 に、中国よりの伝来により、諸子百家の書、 仏教書等が、一定の階級層において読まれていた。 庶民(民)に識字率が高 まったのは江戸中期ごろから、 八代徳川吉宗 16世紀ごろ。江戸末期、イギリス人が、 庶民が立ち読みしている姿を見て、 この国は植民地にはできないと諦めたとか。 現代において、 一般国民が読書しないとう風潮、 書店が消えていく現実。 スマホやパソコンで書が読めるというが、読書の効能とは違う。読めるが漢字忘れで書けない。 漢字一つ一つの文字に意 味があり、 意志がある、 それを読み取り、書き写す、 そして、 探求する。 読書は自分の心を読むなりというが、そこには 精神が成り立つという。 スマホからはこの技は見出せまい。 古典や歴史書、或いは伝説や先人の智慧、 人間社会誕生から の記録である。 (我々はその多くの歴史の示す文化、芸術、 学問をすでに、我が身にいただいて心中に今の自分あると心 得る)。読書は己を読むということと理解したい。 読書で人間力磨き、困難を乗り越えた先人たちの智慧、書は、自己を 知る、日本人を知る、日本を知ることになろう。亦読書も、 到知のような少々一人読みでは難解なものが、進歩向上にな る。木鶏クラブ活動は、 読書会、 多数の仲間たちの読み方、 読み取りが、 致知の読書をさらに高めている。 古典、 歴史、 哲学、時事や政治、 毎日が人間力を高めるのにあふれている。 この智慧にあって、国は、安定する精神力を持った読書力 が国の安定につながることだろうか。 p34. 「経を以て経を説く」 良書を読み、 知性感性を磨く。読書は、 人間力を高める 近道、それが致知読書、 鈴木良男会員の発表は、読書力が精神力を強め、しっかりとした意志力を持って、独が国を護 り、国を豊かにすると、 日本人国民性が整えられると実直に捉えていた発表でした。
お気に入りの論語一章・仮名論語
横塚高根会員。
p191.子路 「景公、 政を伺う。 子曰わく、近き者
説べば、遠きる。」 このままで解かりますが、 p180. に子路、 政を問う。 子曰わく、これに先んじ之を労
(ねぎらう) う。 益を請(こ)う。 曰わく、倦(う) むこと無かれ。 先に行いを示し、之を勞い、 益を受けること、やめ ることなく諦めないで続ける。そうなれば、 遠くの者たちは、それを知り、 集まってくる。 上杉鷹山が 「言って聞かせ て、 して見せて、 共にやり、誉めてやらねば人は育ちぬ。」という実践をされた山形米沢の山間地で農産物のうるおい 満たし、藩の再生を果たした例がある。
琴線に響くことば 森利夫 会員
「憤りを発して食を忘れ、楽しみを以て憂いを忘れ、老いの特に至らんとするを知らざるのみと」
孔子の弟子が自分の紹介できなかったことに、自分で自分を紹介した一説。 人間のあり
方を求めて、発憤して努力し続け、飲食も忘れるくらいであり、その得た境地を楽しんで、 現実の憂いを忘れる日々である。 そのような生き方を若い時から続き、老境に至ろうとしていることも気付かない程の人生を孔子は歩んでいると、自画自賛 した。 生涯現役を通す人の中に、 例えば、 「今までの作品で一番良かったのは、聞かれて、//次の作品だよ。」 と答えたのは、 チャップリン。 老いてもなお、 食を忘れるほどに、 憂いを忘れるほどに、 老いすら忘れるほどの生涯を、 生きる。 そのとおり。
日本人精神の源である。 神道とともに東洋の思想・『論語から四書五経・諸子百家思想を網羅
する学びと実践を通して「知識~見識~胆識」として残せる吾心身に。 我行い、行動、考え方に、
論語に学ぶ実践会 / 例会場 中今泉・東市民センター 8.9月は東市民センター会議室。 連続
社内木鶏第13回全国大会に参加して、 令和7年6月21日 (土曜日)
東京プリンスホテル・鳳凰の間 ・1200名の参加 5社の社内木鶏・映像・社長・社員から
メッセージ全員でエール・藤尾秀昭社長講演・藤尾社長のエネルギッシュな講話に迫力を
感じる。 致知出版社の歩みを総括している。 共感する話しが幾度もあった。
1380社の全国の企業が、致知読書会を開き、読後感想発表会を行っている。 最後に参加者が撰ぶ感
動大賞が発表されるが、 映像での取り組み、 (ここで、 社内に致知を取り込む過程、 社員の反応、問
題課題、そこでの読後の社員の感じ方、 受け容れていく様子、 さらに課題、 社内をどう革新したかあ
たり)ここで選ばれる大賞なら、 社内木鶏会を取り組む会社の意気込みが分かる。 エールはその取り
組みに熱意、 社員のスピーチがいい。 原稿読みでなけれさらに良がった。 致知との出会いで、 生きる
目的、目標、 未来が定まっていく。 到知のもたらす世界は、明確な人生を、より確定的になっただろ
うか。 継続が大事。
「致知」の読者を広める。 致知こそ、現代人が、 失われた精神を取りもどす最良の書である。日本人たるを、
日本人精神を、 歴史古典、 特に東洋思想学が登壇者からふんだんに出てくる。
大本は東洋古典にあり、 歴史書により育てられ、 今ある自分の人間力 (生き方、ものの見方、考え方、 捉え
方、振舞い、) この五つを、成長の糧としているのも到知の読書のおかげです。
良書を読書する、 この出逢いでした。 宇都宮木鶏クラブが開設30周年は、 30年在籍、 25年在籍、20年、
15年、10年、5年2年から1年、 皆それぞれに一緒に月一回の読後感想発表会に、 全員が必ず発表する。
毎月進行リーダが変わる。 論語や琴線に触れる言葉を探して発表する。 何と真面目な、 勤勉な仲間達だろう。
会の目標は、 この良き読書会を広めていく、100歳まで健康で生きるには、 脳の活性化、 少し、 結構難解な本
を読む、皆で読むからできる。 「致知」をおすすめしたい。 難解な文字に必ず出会う、 調べる楽しみ、 なるほどの
喜び。 読書です。