宇都宮木鶏クラブ
沼尾トミエ 2025年5月2日
磨すれども磷がず
本当に堅いものはいくら磨いても薄くならない
8~9ページ
鍵山さんの言葉がある。
「すさんだ心の集団、 会社ほど悲惨なものはありません。 いくら経 営利益をあげて新聞紙上でもてはやされても、私はそんな会社は決していい会社だとは思いません。 それよりも郵便を届けてくださる方、 出前を持ってくる人、 商品を届けに来る人、 運送会社の運転手さんといった人に思いやりが持てるような会社でありたいと思います。」
人を幸せにする経営のあり方
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滝田
特に感動したのは塚越さんが言葉だけでなく、 「社員を大切にする」という思いを実践を通して本当に形にしてこられたことです。
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塚越
特に私たちは社員を幸せにすること第一に考えてきましたから、 決して上場はしません。
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塚越
実際、 給料は一度も下がったことがないし、 毎年ボーナスの額も増えています。
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塚越
ある時、ポツリと 「母ちゃんは疲れちゃったよ。 みんなで死のう か」と言った事があるんです。 それを聞いて思わず 「死んじゃ駄目 だだよ」と反対した記憶がありますが、幸い母親はそこから立ち 直ってくれたんです。
滝田
社員を大切にしたい、 豊かな人生を生きてほしいという塚越さんの 経営の原点には、そういうお母上の生き方があったのですね。
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滝田
塚越さんは、どん底の環境でお育ちになって、かつこれ以上不運な ことはあるのだろうかと思う少年期を過ごされている。
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塚越
1980年代、 私は一年間、 朝礼で毎回掃除の大切さを語り続けていま
した。
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私が八十八年の人生体験の中から申し上げられるのは、たとえどん 底に落ちたとしても決して人生悲観することはない、 これから良く なっていけばいいじゃないか、と考えを転換する事ですね。
病がひらいてくれた人生
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栗生
病院や薬で治せなかったものを家庭で治せた理由は、体を温めて、 血液を循環させたから。もう一つは腸内細菌をしっかり育てたから だと思います。
血液は、 自然界でいうところの川だと思うんですよ。
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栗生
そうなんです。 自然界でボウフラがわくのは、水が淀んだところ。 体に置き換えれば、血流が滞ったところ。 その細胞が壊死したり、 病気になったりするんですね。
米澤
そうね。 私は、自分の病気や教室での体験を通して、一番大事なの
は心だど思うの。
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米澤
それはやっぱり生活よ。
食事で言えば 「いのちあるものを手づくりすること」 ね。 忙しくて 便利なものばかり食べている人が多いのも事実です。
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そうだね、そう思う。 だから私はもう年齢も気にしない。 この道を 歩けるだけ歩いて、 お迎えが来たら逝くだけよ、っていつも言ってるの。
鍵山秀三郎さんに学んだもの
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上甲
鍵山さんがカー用品の販売を始めた当時は、業界が非常に荒んでいたそうです。
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上甲
松下幸之助が言いたかったのは、知識や技術は道具にしか過ぎな
い。
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田中
「私は三十年間毎日トイレ掃除を続けてきました。 そのおかげで人 生も会社も大きく変わりました。」
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田中
初めて鍵山流のトイレ掃除を体験した人は、 それまで味わった事が
ないような体験をして泣くんですよ。
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田中
一方で相談役は、私ども外の人間には申し訳ないくらいに気を使っ てくださいましたよ。 とにかく相手が喜ぶこと、 相手に負荷をかけ ないことに人一倍気を遣われた凡事徹底のひとでしたね。
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田中
相談役は、 日本をよくしていきたいという志を強く抱いておられま したね。 だから掃除をやるんだと。 それが結果的に相手をよくし、 場をよくし、周りに影響を与えて環境がどんどん良くなっていく。 そ んな日本になってほしいと願っておられました。
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鍵山
こういう生き方を貫いていくことが、結局自分自身の幸せをつくっていくと思うんです。 相談役と出会い、掃除を続けてきたおかげ
で、 自分にできることで相手をよくしてあげる事が生きる喜びとなりました。 私はこれからもそういう人生を歩み続けていきたいと心から願っています。
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