宇都宮木鶏クラブ

宇都宮木鶏クラブ 令和7年3月「功の成るは成るの日に成るに非ず」 NEW

2025年03月08日

宇都宮木鶏クラブ 令和7年3月度 第354回月例会
特集読後感想発表資料 「功の成るは成るの日に成るに非ず」

令7年3月7日 (金)

手塚久雄

巻頭の言葉
「深まるほどに足りない自分に気付く」 青山俊薫
「明日死ぬかのように生き、 永遠に生きるかのように学ぶ」 に感動しました。
左側 3段目 後ろから6行目
夕べに道を聞かば明日死すとも可なりを思い浮かべました。 悔いのないように日々、過ごした く思います。 科学、宗教、 哲学の権威と雖も経験してきたことと思いました。 身近なことでは、 上には上があるということです。

特集
「功の成るは成る日になるに非ず」
禍は未然に消し、功を成すべく不断の努力をする。 それが長の条件だということをこの言葉は
教えている。
下段 9行目
常に長たるものは、 人には劣らない努力を続けて行かねばならない。 長たるものでなくとも努
力して行かねばならない。

対談
「最高のチームをつくる要諦」 白井一幸、津田雄一
津田 JAXAの職員のみならず、 国籍も年齢も所属も専門も異なる約600人が集まり、 大半
の人は必ずしも目立つ仕事はないんですが、やっぱり全員必要なんですよ、 P11 3段目
白井 意識していたことは 「僕はこう思います」 って伝えることははっきり伝えるんです。
でも監督がこっちで行くって決めたら 「分かりました。 やりましょう」 って百%コミットして
やる。そしてどんな結果になっても 「やっぱり僕の意見が良かったじゃないか」 と一切言わな
い。 それを繰り返しているうちに、あいつはどんな時でも自分のいけんを言ってくれる。
P13 3段目 後ろから 12行目
忖度したりして言いたいことを言わなくなる、 信頼関係が薄れる、 言いたいことを言わせる
状況を醸成することが大切です。 津田さんも同意見です。
津田 探査機にバグが出た。 「関連企業がたくさんいる中で無鉄砲なこと 約束事に反する」
ことはできません」 と言われる訳ですよね。 「私は分かった。 まず原因究明して復旧ができた
と仮定して、 着陸再開するとしたらなにが出来るかとかんがえさせてくれ。」 とそれで管制室
の中に復旧チームとは別に、 着陸を検討するチームを作りました。
P14 3段目 前から3行目
常にトラブルがあっても次のことを考えている。 トラブルシューティングのシミュレーショ
ンを全員一丸で行ってきた。 日頃の訓練が成功に繋がったと思います。
津田 準備段階でいかに自律的なチームをつくれるか、チーム全体が一つの人格として目標
に向かって動けるようにメンバー同志で思考のネットワークを繋いでいくかにかかっていま
す。
P18 4段目 中央部
マネージャーと各員が一体となっていたこと。 意見が自由に言い合えたことが、 成功に結
びついたと芋います。 ハヤブサによって宇宙の過去を知ることは、 古典に学ぶに通じるもの
と思います。 今後の宇宙探査を楽しみにしています。

対談 「かくしてがん治療の常識に挑んできた」 藤井 努、安田一郎
藤井先生と私の共通点は、 現状に常に満足していないことですよ。 もっと良い方法がないか、
常に考えている。私もどんな権威ある先生が言っていることや論文であっても鵜呑みにはしてい ません。 必ず自分でみて、 自分自身で新しい手技や道具を評価するということを続けてきました。
P25 中央部
このような努力の継続が主題に通じ、 社会でも評価されることと思いました。

健康長寿の道は一日にしてならず 香川靖雄
されるように、成し遂げればならないと思えば、効率も考えずに信念を買 P111 上段 後ろから9行目
食習慣を変え、医師国家試験の合格率を百パーセントにした。
健康も一日にしてならずです。 特にこれからの時代はバランスの良い食事や睡眠など良き生活習 慣を積み重ねていくことに加え、 精神六、 心の力を鍛え充実させていく、 「精神の栄養学」 がます
ます求められてくるでしょう。
P33 4段目 後ろから 10行目
今は何でも食べられる時代です。 健康に良い食事をし、 精神を安定させていくことが大切です。
木鶏会は非常に役立っています。

三淵嘉子の生き方 佐賀千恵美
「人間というものを信じている。 だからどんなに悪いといわれている少年でも、必ずこの少年はど
こかいいところがあって、 良くなるのじゃないかと希望を失わない」
P37 2段目 後ろから8行目
若いうちに家族を亡くすなど大変な目にあってきました。 この事より人間の可能性を信じ切る。
辿り着いた境地である。 素晴らしいことと思いました。

インタビュー
1 「幸福な百年ライフの実現に」 人生を捧げる 木村町子
化粧品や健康食品の開発・販売、 資産運用まで行っている会社である。 「何のため、 誰の
ため、 なぜ今」 ということをいつも考えている。
2 苦難を得てこそ人生の花は咲く 竹内昌彦
子供の頃に失明し、 千人もの小児白内障の子供たちを救った。 子供の世界は厳しいんです
ね。 差別もいじめもやり放題。 傷つきはしましたが、 根が丈夫でいじめに巻けなかったこと
です。
4 勝利は日々の精進の先にある 長瀬貴規
金メダルを取り、「何が何でも勝つ」という気持ちがいつしか 「負けられない」 に変わり
受け身になっていた。 思い切って原点に返り、 人に頼ることもまた大事なことだと教訓を得
ました。 日々の努力から得られたと思います。

本居宣長に学ぶ日本の心 植松有麻
本職があってもどんなに忙しくとも、コツコツ学び、 努力し続けていけば、やがて大きな成果と
なって返ってくる。 そのことを宣長の実践で教えてくれています。
P54 1段目 後ろから5行目
本居宣長と言えば、 「敷島に大和心を人間わば、 朝日に匂う山桜花」の和歌につきます。

鼎談 渡邊直人、 青木洋治、 河原成美
王将、 坂東太郎、 一風堂を立ち上げた方々です。 ここでは、プロ意識を持って、 お客様に喜ん
でいただけるものを先取りして提供してゆく、 「徳は弧ならず」 「親孝行・人間大好き」 を長く実 践してきました。 このような絶え間ない努力が従業員、客に伝わったと思います。

殿を守る 横田南嶺
「愚公、山を移す」 に表されるように、成し遂げればならないと思えば、効率も考えずに信念を貫 P111 上段 後ろから9行目 くのもまた 「愚」 の徳である。
青の洞門は償いのために行われたが、 一念を貫くものである。

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