宇都宮木鶏クラブ

善く戦う者の勝つや、 智名なく、 勇功なし 

2025年02月08日

琴線に響く言葉 

令和7年2月7日 

手塚久雄 

善く戦う者の勝つや、 智名なく、 勇功なし 

(善戦者之勝也、 無二勇功一) 

「孫子」 

戦争に巧みな人は、 勝利をおさめても、その智謀が優れているという評判が なければ、 勇者としての功績もない。 いくさ上手は、 勝ちやすい時期を見極め、 その機を逃さず無理なく勝利をおさめるので、困難な事態を巧みに好転させた とか、死地を勇ましく乗り越えたとかの評判はたたないものだということ。 

日露戦争で旅順港閉賽鯛、二〇三高地にて斃れた殉難の忠士は、 せんじくれ ば、みなこれ海軍兵力の不足に代わった神聖なる犠牲であった。 

「古の能く戦う者の勝や智名なく勇功なし」 であった。 およそ講談師の軍談と なるような壮絶快絶の異彩ある戦争は、もしそれが成功したとしても、決して 万全の善戦ではない。 多くは戦備の欠陥などに起因して、やむをえない不自然 の結果である。 史跡を知る者は、つねによくこの間の因果を玩味して、これを後 

日のかがみとしなければならない。 

言葉からの学び、 感想 

これは、日露戦争におけることを例としているが、 昨今の世界情勢を見る と当時は、 海軍であったが現在は科学が進んでいる。 2050年の日本のために は、それに見合う備え (軍事力、 経済力) が必要です。 

最も必要なのは、 抱擁力 (報徳仕法、 他国への貢献) と思います。 

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