宇都宮木鶏クラブ

「木鶏」 2025年 1月号の感想 

2025年02月08日

1. 最も強烈に印象に残った記述 

【巻頭2頁目2段目4行目~】 

失われた十年、 二十年、三十年といわれ続けながら、その失敗の原因が何処にあるのか、則ち我々の過ちの 

本質が何であるかを明確にせず、 国民的な合意もなされずに無為に過ごしてきた。 「過ち」 を 「過ち」と認識 大できない最大の過ちを犯しつつあるのです。 

【巻頭2頁目3段目2行目~】 

日本人が持っているとされてきた美徳や恥への文化、伝統に培われた倫理感や道徳心はどこへ消えたのでし 人の文化、伝統に培われた倫理感や道徳心はどこへ消えたのでし ょうか。 もはや 「仁」 とか 「義」 どころの話ではないのです。 ・・・ここ三十五年間 (注1) の過ちの一つは「五箇条の御誓文」の第一に掲げられている “万機公論に決すべし” (注2) の精神とスピード感の欠如ではないか。 

(注1) 35年前は平成元年頃。 平成8年細川内閣の時、 小選挙区比例代表制で選挙始まる 

(注2) 「(広く会議を開いて) すべての事は世の意見を聞いて決めていこう」の意味(明治元年3月14日発布) 

2. 国の存続に関する記述 

1 繁栄する国家と衰退する国家の差は歴史が教えてくれている。 ···いざ危急の時に国民がこの不屈の意思をもっているか; P16最後の行~ (中西) 

2 国家は国民を守らなければならないが、守られる国民が国を支えなければ国は成り立たない。 その当たり前守らなければならないか、守られる国民が国を支のことを(国民は) 全く教わっていない。 ; P57-1段目 5行目~ (織田) 

(3) 「最大の国防は良く教育された市民である」 (第三代米国大統領トーマス・ジェファーソン) (中略)… 

日本の公立大学では安全保障についてどこも教えていない。 というか教えることがタブーです。 ··· (中略) 

(例えばロシアとウクライナの停戦がどうなるか、 その日本への影響について) 日本のメディアが報じる 

のは政治と金の問題ばかり・・・極めて大きなことが世界で起きようとしているのにそれを教えてくれる人がいない。 ; P55 3段目最後の2行~ (織田) 

4 福沢諭吉は「この人民にしてこの国家あるなり」 と説いた。 国民のレベルが低ければ政治家のレベルも高くならない。 ; P71-最後の4行 (北) 

5 意識調査結果: 

・「親や先生を尊敬していますか?」の質問に「はい」 とこたえたのは186ヵ国中最下位。 

   2018年 OECD が186ヵ国の中学生に行った調査結果 ; (P65 1段目終りの5行目~) 

・「もし戦争が起きたら国の為に戦うか?」の質問に「はい」と答えたのは79ヵ国中最下位。 

(別の研究グループ調査結果) (P65 2段目5行目 ~) 

3. 論語 

「君君たり臣臣たり 父父たり子子たり」 (顔淵第十二 仮名論語P170) 

私の読み替え ; 「国国たり 民民たり 親親たり 子子たり」 

2025年2月7日龍 明

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