宇都宮木鶏クラブ
2025年1月度・『致知』 木鶏クラブ
きんせん
私の琴線に響く (触れる) 言葉
『両辺を汚すことなかれ』
道元禅師の教えによれば、便所は仏道修行者にとって大事な修行のひとつです。
言葉からの学びについて
鎌倉時代の名僧・道元禅師の代表作『正法眼蔵』という本があります。
その中に『洗浄』という巻があります。 洗浄とは、 身心を洗い清めるという意味があります。
『両辺を汚すことなかれ』という言葉は、 その 『洗浄』 の巻の中に出て来ます。
両辺とは便器の両側のこと。 要するにトイレを汚すなということです。
トイレは毎日お世話になるところです。
そのトイレを汚すなということは、あたり前の事です。
そういうあたり前の事を、 自分の日常生活の中で、 具体的に行っていく。
それが道元禅師の教えです。
さて、トイレの中ではだれにも見られません。 自分一人です。
誰にも見られないトイレの中で、このあたり前の事を
どう具体的に行って行くか?と言うと、そう簡単なことではありません。
誰でも見えないところで、 行う自分の行ですから。
だからトイレは大事な修行をする道場なのです。
名言からの感想等について
・日常生活のひとつ々の行いを大切にし、真摯に一生懸命に生きる事が大事です。
・毎日毎日同じことを繰り返して生きることが修行であり、 それが人生なんだとも思いました。
・作詞作曲、 植村花菜さんの『トイレの神様』という歌が好きです説得力に心が打たれます。
・個人的な話しですが、 昨年から近くの神社の清掃活動に取り組んでいますが、
その活動の達成感に身心ともに充実しています。
以上
2025年1月10日
発表者 森 利夫