宇都宮木鶏クラブ
2024年4月 小森俊宣
【雍也第六】 P七四
子曰わく、之を知る者は、之を好む者に如かず。
之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。
しのたまわく、これをしるものはこれをこのむものにしかず。
これをこのむものは、これをたのしむものにしかず。
『新論語』 雍也第六140より
孔子云う、「頭で知るだけでは、 経験を通して好きになることに及ば ない。好きだけでは、一心同体となって楽しむことに及ばない」と。
【子ども論語 意訳】
孔子様がおっしゃった。 「知識として知っているだけではまだまだ だ。 好きでやっている人にはかなわない。 好きでやっているだけでもま だまだだね。 日常の生活の一部になって楽しんでいる人にはかなわない よ」と。
【解説】
興味をいだくと →もっと知りたくなる。
もっと知ろうと努めているうちに
→段々その事柄が好きになってくる。
好きになって来ると→ その事柄に関わることが習慣化して来る。
習慣化して来ると→ もう好きとか嫌いとかを通り越して、 対象=自己、自己=対象、つまり自己と対象とが一体となる。
習慣化し、人生の一部になっているような事柄に対しては、 楽しみを 楽しみと自覚しないのかもしれませんね、余りに当たり前すぎて。「楽 しい!楽しい!」 などといっているうちは、 まだまだ本当に楽しんでい ないのかもしれません。 「何でそんなものが楽しんだ?」 「どこがそん なに楽しんだ?」と聞かれても、孟子の「浩然の氣」(こうぜんの き)ではないけれども、「曰く云い難し」で、言葉では何とも説明しに くい、という他はないようですね、 楽しみというものも。
※独りのときにも、 行動し 「楽しい」 と感じることは 「人生」 を楽しん
でいるように思います。 「楽しい」を見つけ大切にしていきます。
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