宇都宮木鶏クラブ
仮名論語一章 而第一 四章
曾子曰く、 吾れ日に吾が身を三省す。
人の為に謀りて忠ならざるか、 朋友と交わり て信ならざるか、習わざるを伴うるか。
曾子が言いました。 友達のことを思っていろいろ考 えたが、結果は本当に友達のためになるだろうか。 友達と交流して本当に誠実だった だろうか。 先生の教えに、 私の理解は正しかっただろうか。 またよく習熟せぬ内に友 に伝えてしまったのではないか」。
「私は一日に何度も反省します。
三省の三は、この場合は三回と限定して理解するのではなく、 何度かとか、 たびたびと考 えました。 省 ( は、 「かえりみる」 とか 「はぶく」 と読みます。 かえりみるこ とによって、よけいなもの、 多すぎるもの、 道理に合わぬものが分かって、よくこれをは 文部省などと、政治の世界でも使われますが、 省は一般大衆にかわって税金の使い方を、 必要な分は増やしたり、余分だと思うものは、 はぶいていきます。 この作業が良いと
ぶくことができます。 人はこの省があって初めて、心身ともに良い生活ができます。
立派な、 行政 政府ということになります。
曾子の子は尊敬の意を表したもので、参 と言います。 孔子よりも46歳 も若く、しかも長生きして70過ぎまで生きたので、 孔子の道を後世に伝えるのにおおい に貢献しました。参は、は姓で、参は名、字 輿
以上
令5年9月1日 大沢栄