宇都宮木鶏クラブ
chichi 2022 May
特集 挑戦と創造
読後感 令和4年5月6日 東市民センター
大沢
自律的に積極的に、 人生を生きること、 自分を大
切にして自信を持ちつつも、周りの人々に敬意をもち評価出来れば 「挑戦と創造」は、 生活の中で現実に生き生きと輝いてくる。
せん げんしつ
p2 巻頭の言葉 哲学を持つことの意味
茶道 千家家元 千 室 哲学とは、 人が生きていく上での芯 (しん) となる考えや思考 日本的には 「おもい」
も含まれると私は、理解しています。
西洋哲学: パスカルが 『パンセ』 に書いている 「人間は、 自然のうちで最も弱い一本の 華 (あし) に過ぎない。 しかしそれは考える葦である」。 思考する存在としての偉
大さや尊厳があるだけ、 葦よりも尊いとしている。 ロダンの考える人・・・からも感 じられるように、 考えることに力点がおかれています。
東洋哲学 哲学とは表面に出てこないが、儒教にも仏教にも意識的な哲学が内在してい
ます。 「論語」 には、会話の中に哲理が包容されています。 仏教には 「空即是色 ・色 などと教えて下さいます。 家訓や社訓・そして茶道、剣道、書道などに も、そして 「しつけ」にまでも、 それとなく哲理が内包されていることが感じられます。
p8~9 特集 挑戦と創造 総リード
人材教育の第一人者 原田隆史さんが、 人生最初に中学の体育教師として赴任したのは
大阪市内の荒れ狂っていたマンモス校でした。
校内暴力がはびこり、 家庭内暴力を起 事件後、一時は落ち着きを見せたが再び
こした生徒は、両親に殺されるほどでした。
荒れました。
ガラスを割るペンキをぶちまける、 多くの先生がストレスで学校にこら
れなくなってしまいました。 原田も髪の毛がごっそり抜け、熱も出てフラフラになりながら自宅に戻り、母親に学校を
休むと言いました。
母は黒のマジックペンで、 髪の抜けた所を黒く塗りながら、 涙を 流しながら言った。
「あんたは教師を辞めようとしてるやろ? 顔に書いてある。 あんた、よう聞きや。
辛いからといって仕事を変えたところで、 新しいプラスの芽が出るのか? 違うやろ。 自分を変えなさい。 自分を変えない限り、 仕事を変えても一緒やで」。 普段はマザー・テレサのように優しい母の厳しい一喝で覚醒した。 彼は教師としての 決意を新たにして、 その後、 荒れた公立中学を十三回も陸上日本一に導くカリスマ教師と
なった一一一一人材教育の第一人者 原田隆史さんの若き日の話です。 * 原田家は、すばらしい家庭だったのです。
p10~17 To Be a Good Company ながのつよし インタビュー 東京海上ホールディングス 永野 毅 * 永野さんは、会社の発展は 「社員の活力やお客様からの信頼にある」 これが、 To Be Good Company なのだと言い切ります。 私も、読書させてい ただき、自発的に自律的に信頼と評価こそ大切にする、ここに私たちの社会の心を集 め熱め厚めていくべきだと理解しました。 a
かくして「良い会社」を創ってきた
p11~12 永野さんは言います。
うちの会社の、若い人たちを中心とするチャレ ンジ精神と自由闊達な社風は当社の伝統であり、 私も入社した頃、教わりました。 「お客様のため、 会社のため、 社会のために正しいと思ったら、三回までは上司と違う意 見を言っていい。 ただ、最後に決めるのは上司だから、 四回目はきちんとしたがわな くてはいけない」。 これも当時からそうなのですが、 私たちは役職関係なしに社内で は 「さん」 づけなんです。 社長も上司も部下もすべて 「さん」づけで呼びます。 広い視野で物事を考える癖をつけるために、 係長なら課長、課長なら部長と、一つか二つ 上のポジションで課題の解決を考える習慣をつけるように、平素から教育を受けてきまし た。
こわね p16 その人の醸し出すトーン (いいかた声音) というものがあるでしょう? トップの醸し出す雰囲気を社員は皆見ていますから、 これはとても大事だと思います。 当社の場合、 しっかりした経営理念があるわけですが、 トップの言動がその理念と一つで なくてはいけないのは当然として、そこからどのような具体的なメッセージを (この場合 は会社の方針だと思う) 発するかも大事になってきます。 そのメッセージがポジテイブなカルチャー (挑戦的。 想像的な社風) をつくるんです。 その為トップやリーダー自身が自らの言葉で発信し、行動する人でなくてはいけません。
p17 「フェイル・ファスト (失敗するなら早くしろ)」、 「フェイル・フォワード ( 失敗を糧に前進しろ)」 という言葉に象徴されるように、世界では挑戦と失敗を是ぜ) とする文化が広まりつつあります。 * 私は、 思います。 「今の若い者は・・・などと思わないで」 自分の日常に挑戦と 創造意欲を増やし、 自分の後ろ姿を息子達にみせたいなぁ・・・そう思いました。
以上