宇都宮木鶏クラブ

人間学

2022年04月01日

琴線に響く言葉

宇都宮木鶏クラブ

人間学

令和4年 4月1日 大沢

1.

ちょっと大き過ぎる言葉ですが、 「致知」 で 「人間学」を学んでいることになっている し、気になってしようがないので、 今回キチンと考えてみました。 人間学とは、 二人

以上の人間関係を良くするための勉強だと、私は思っています。

人間関係を良くする勉強だと言っても、きちんととらえるのは難しいので、例え話を設 定します。 お台所のコンロと着火装置 (ライター)です。 そして、材料と料理の 知識です。

お台所のコンロと着火装置 (ライター) は、通常は一人から十人位の人の料理を考えて その能力範囲の器具を選びます。 大き過ぎる物を選ぶと、 ガスを出し着火する時にド カーンと爆燃し、大変危険な状態になる場合があります。 小さすぎる物を選ぶと、 チ ョコット小さな炎が出てくるだけで、 普通のお鍋の水は、なかなか沸騰しません。 れを二人以上の人間関係に当てはめてみます。 論語には 「仁(じん) に里 (お) るを美 (ひ)と 為(な)す」 という言葉が出てまいります。 「思いやりやお手伝いやありがとうが多い 生活を続けると、 楽しく恵まれた人生になりますよ」、 つまり愛情の大切さを、 教えて下 さっています。

この愛情がなかなかもって、 難しいものなのです。 ぜんぜん愛情のカケラも無い男 女関係では、なにも起きないし、 幸せの方向に進むことも出来ません。 ある男性が、 何とも思っていない女性から、怒濤(どとう) のような愛情を突然注がれたら、これはもう、 ビックリして、時には恐怖さえ感じてしまいます。 愛情だって、ほどの良さこそが大 切なのです。 ほど良い愛に満ちた家の灯りは、まわりで眺めても温かく感じ良く見え ます。 子供の時に、 朝のフトンの中で聞く、 お母さんが朝食を作るために、マナイタ と包丁が出すトントントントンという音の、 あの感じ良さは多くの人が共有しているもの だと思っています。

愛し合った男女でさえ、愛が進むとケンカを始めます。 仲良くなって、しかし、時 には面白くない事が起きて、 小さくブツカッタリ、激しく戦ったり、 でも元通りの仲に もどったり、 そんなこんな事をして行く内に、 人間も人間関係も良くなっていくのです。 ほど良い関係を保つ方法を考えてみました。 「おのれを知り、 相手を知り、 周りのこ とを知る」 この事だと思います。 自分が出来ること、 相手が喜ぶこと、 周りも受け

入れてくれる事ならば、 ほどの良い心配りや働きは、 自然に出来て行くものだと思いまし た。

材料と料理の知識、

家族が喜びそうな良い食材と、確かな料理の知識があれば、 普通は、 家族が美味しそうに 食べたり、 上手に出来たねとほめたりしてくれます。

2.

これを、人間関係に置き換えます。

例えば、スポーツならば、関東ならばジャイアンツの勝利シーンや、活躍した選手の名

場面を、ほど良い感情を交えて話せば、普通は良い雰囲気になってきます。 大阪や名 古屋では、 好きなチームが代わりますし、 その他の土地でも、関東でも好きなチームが一 つだけとは限りませんし、 他のスポーツが好きだったりスポーツオンチの人もいますので

相手の様子を見ながら、話を続けることが肝要です。 要は、人間関係では、相手がどんな話題を好むかを察知することです。 天気や歌の話 しを、 軽く出しながら、 どんな所へいきましたか? とか、テレビや新聞に軽く振ってみて 相手の興味がある所を確認することです。

知識も大切です。

大昔の, 吉原遊廓のお話をNHKで観ました。 したが、 花魁は故郷でも、 吉原でもスーパースターだったようです。 幕府は、売り上 げの10パーセントを税金として取り立て、大事な財源としていたようです。 当時の女性も大勢、 社会見学・娯楽として、 吉原に遊んだとNHKの説明です。

その中で花魁(おいらん) のお話が出てきま

花魁は、現代の大学院クラスの教養があり、習いごとも確かだったようです。

嫌い

なお客は、キッパリと断るある種の道徳性も、 持ち合わせていたようです。

なにより

も、花魁の美点は、お客の好きな話題に、キッチリ合わせることが、 出来た点です。

やわらかい話は、これまでとします。 《心の動きを共有する》 私たち人間は心と本能によって生きています。 本能は、自我とガッチリ 複雑に絡み 合っていて、ちょっとやそっとの事では完全に押さえこむことなんて出来ません。 本能

をコントロールする必要はありますが、現実には出来るだけで良いのではと思います。 周りを眺めて見まして、リーダーや人気者の特徴は、 「美しい・楽しい・ 立派」なこと等 を上手に、 価値在るように、表現しています。 喜怒哀楽を、みんなと共有することに 長けているのです。 そして、言ったほうが良い事は言い、 責任感が健康で、心配りが 適切で親しき仲にも礼儀有りで、喜びを感じ取り、 温かく感じ良く表現します。 コ ミュニケーションを大切にしているのです。 責任感の基礎が、 建設的な思考・能力・ 教養、つまり信用が、 しっかり身についているからこそなのです。 その上で、 「おかげさまの心」を持ち続けることが大切です。

要するに、 人間学の大切な所は、人との交流も考えた上で、幅広く、 必要な所は、信頼 される教養知識・技能・表現力を深く確かに理解して、 身につけておくことです。 宇都宮木鶏クラブの例会の学びでは、 普通は出てこない、出してはいけない言葉で、 人 間学を学んでいます。 しかし、 日常の感覚で、 言葉で、 出来事で、 人間学を学ぶこと があっても良いのではないかと、個人的に思い学んでみました。

以上

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