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ヒトノワ中の人日記

致知8月号「積み重ね 積み重ねても また積み重ね」

2021年08月10日

これはテーマからして3回は読まないといけないんだろうなと思ったので、読める所は3回読んだんですけど、ただ理解出来ていない部分もあると思いますので、後で皆さんのお話も聞かせていただければと思っていますのでよろしくお願いします。

まず巻頭の言葉を読みました。

巻頭の言葉「地域の伝統と共に生きる」
【千玄室】
古事記、日本書紀、仏教弾圧の歴史、靖国神社の認識の違い、そして多宗教となっている今の日本について書いてありました。
宗教は、他の国だと争いになってしまうような事も、日本では受け入れる事ができるのは日本人の特徴だと思いました。これは、自分の意見と違う事に否定的になったとしても、礼を持って話を最後まで聞く文化にあるのではないかと感じました。アメリカなどでは裁判の事を考えて、謝る文化が気薄になっているというニュースをみましたが、日本人は、挨拶から頭を下げる習慣があります。日本人には昔から相手の文化を受け入れる多様性があったのではないかと思いました。
私も、ここで書いてあったクリスマスから始まって七五三まで全部やってますから、多宗教という見方も出来てしまうと思うんですが、、、、でも、そこまで宗教にこだわりがあるわけではないんですよね。だからもしかすると「無関心」ていう方が正確かもしれなくて、「無関心」からの「否定」って結構すぐいけちゃうと思うので、多様性って今よく聞きますけど、だからこそ、気をつけないといけないなと思いました。

P7 特集「積み重ね 積み重ねても また積み重ね」
耐震構造理論の生みの親である内藤多仲さんの言葉で
「一回だけでは不十分。三回繰り返すことで、積み重ねるという言葉が真の威力を発揮する。」
という事が書いてありました。
松下幸之助は素直の初段になるのに30年かかった、死んだら神さんになる(即ち素直の名人になる)という事が書かれていて3年とかそういう単位ではなく人生を通して学んで行かないといけないテーマなんだなと気付かされました。「死んだら神さんになる」という事は、恩の遡源にも繋がる話なんだろうと思いました。
これ、死んでも終わらないという事なんじゃないかと思って、、、つまり子孫に伝えていくという意味もあるのかなと、、、ちょっと調べて見たんですが、親、祖父母でもう4人じゃないですか、これ20代前までさかのぼると104万8千人になるらしいですよ物凄い数ですよね、だからこそ感謝しないといけないって事だと思うんですけど、、まぁそんな事を思いながら中を読んでいきました。

P8 修養の道、限りなし
【窪田慈雲 老師 と 阿純章 住職の対談】
趙州についてのお話が印象に残りました。以前、致知で阿住職が「恰好」の話をされていました。これは窪田老師からの言葉で、実際に東京電力の子会社の社長に「恰好」の意味を伝えたことで、会社再建に繋がったエピソードが書かれていました。
今回、お二人が趙州録としてあげられていたものを簡単にまとめて見ました。
 ・自我を捨て、自分の全てを人のために差し出した時こそ、自分が救われる
 ・自分の中には何もない。何もないということは外に何か求めるものもない
  (打算や自分の利益を考える事もなくなる)
 ・知識や経験、凝り固まった概念をゼロにし、そこから一歩前に進む
 ・平常心という道は頭で知る知らないでもなく、何の計らいもなく、目標に向かおうともせず達する
  ところに本当の平常の心境地がある
また、見性の話の中で、「色即是空」「空即是色」形あるものは全て「空」である。という事が書かれていて、なかなか、理解する事が難しいなと思いました。私なりの解釈では、物や見栄に執着する事には意味が無いという事なのかかなと思いました。(これは私のレベルではまだまだ学びが足りないなと感じました)
 それと「七仏通戒偈(しちぶつつうかいげ)」の事が書いてあって、これは、「悪いことはしてはいけない、善いことをしなさい」という意味らしいです。これに似た言葉で教育学者の村井さんの「向善説」というのが紹介されていました。
(特に印象に残ったのが16ページの4段目)
これは、少し極端な話だなとは感じましたが、一方でコロナもそうだと思うのですが、自分の正義で相手を攻撃するSNSの状況や「裁判」とか「訴訟」という現在の日本の風潮を見ていると、正義は立場によって変わるし、確かが誰かを悪にしてしまいかねないこの状況はよくないなとも感じています。
さっき、アメリカなどでは裁判の事を考えて、謝る文化がないという話をしましたが、自分の我が膨らんでいくと、相手を攻撃したり否定する事になって行ってしまう。
特にコロナ化の今、それが顕著じなってますが、だからこそ「一度積んだ我を自ら積み下ろす」事が「今を受け入れる」という事に繋がると感じました。

P18 果てしなき おもてなしの 向上を求めて
【帝国ホテルの定保 英弥社長のインタービュー】
人が財産であるというお話から、帝国ホテルの原点、初代会長 渋沢栄一 翁が遺した教え、東日本大震災やコロナにどう向き合ってきたかなど、帝国ホテルが誠実に取り組んできた仕事や、その姿勢について書かれていました。
(23ページの1段目)
 特に基本プレーの「挨拶」と「感謝」というのが繋がっていると思っていて、ここが形だけでなく心からの感謝だったからこそ、九十年たってもお手紙が届くようなサービスを提供出来ているんだろうなと思いました。
 東日本大震災の時のお話で現場の指揮する体制を整える前に現場のスタッフが率先して動いていたエピソードも紹介されていて、今のこのコロナの中で、政府も常に誰かのせいにして動いている印象があるのを見ると、自分自身が責任と覚悟を持って動いて行かないと行けないなと改めて思いました。

P26 父・内藤多仲の生き方
【内藤多四郎】
内藤多仲は言動に信念があり恩を受けた人を忘れず大切にする人だったそうです。
 アメリカへ留学後に物が壊れる原因が変形にあると見抜き、その研究が認められ工学博士となり、関東大震災の時に大きな評価を受けていました。テレビ放送が始まった当時、大きな電波塔をつくれるのは、ほぼ
多仲のみだったそうです。
世界一高い東京タワーを設計した時は揺れや風に強い構造にするため鉄をエッフェル塔の半分にする案を出せたのも耐震構造理論を打ち立てた多仲だから出来たという事でした。
(印象に残ったのは29ページの4段目)
巧言令色ではないですが、心からの感謝がなければ、その時だけの挨拶ってよくあると思うんですよ。
でも人の恩を大切にしていた内藤多仲先生が、感謝の心をお伝えに行かれたって言うのは、その恩の実践人だったんだと思いました。
 晩年したためた揮毫に「積み重ね、つみ重ねても、またつみかさね」と言うのがあり、これは「漢字」からだんだん末広がりの「ひらがな」に変わっていくと書かれていました。
直筆の写真を見ても捉え方が一義的な漢字は固いイメージですが、ひらがなが入る事で人から受けた恩や縁を大切にしていた内藤多仲の人がらが伝わって来ました。
この言葉通り、最後まで努力の積み重ねの人だったんだなと思いました。

P30 運命をひらく 人生の合い言葉
【上甲 晃】
松下幸之助から学んだ教えについて書かれていました。
(30ページの3段目)
知識は道具でしかない、というのは本当にそうだなと思いました。学んだ知識が正しいかは実践しなければ検証する事すら難しいですし、何より、お客様は知識より先に先ず、その人自身を見ているので「あり方」を学び実践していないと、通用しないだろうなと思いました。
合言葉の話があって、読んでいて心に残ったものを以下にまとめました。
 ・退路を探すな活路を探せ
 ・やる気がなければ愚痴がでる、やる気があれば知恵が出る
 ・同じやるなら「ハイ喜んで」!
 ・心が変われば人生が変わる
特に、「ハイ喜んで」というのは倫理でも毎回出てくる言葉で、私自身、毎回体験しているので特に印象に残りました。渋々受けた役割だと受動的になり、なかなか結果が出ないのですが、能動的に「ハイ喜んで」と受けたものは結果が出るのが早いと思います。
私も今期、また倫理で委員長を受けることになったのですが、この委員長も渋々受けた方はやっぱり退会されてますね。。。不思議なことに「ハイわかりました」って受けると自分で考えるようになる。きっかけでしかないのかもしれませんが言葉の力はすごいなと感じています。
倫理とリンクする部分が多いなと思うのですが、人間学の基本は皆同じなのかなと、継続して学び続ける事が大切だなと感じました。

P36 亡き妹の
面影を胸に受刑者の社会復帰を支援
【草刈 健太郎】
妹を殺され犯罪者を恨んでいた草刈さんが、なぜ受刑者の就労支援に本気になれたのか。
我慢を重ね、無事更生した時の喜び、活動への思い、妹への感謝のお話が書かれていました。
(37ページの4段目)
その人に気を使って言わないというのは、実はその人のためにならない事もあるんだなと思って・・・
犯罪者を憎むだけだったはずの人生が就労支援の活動から、「犯罪者を活かす」「共に喜ぶ」という意識にかわっていく事ができた草刈社長は救われたんだなと思いました。そのきっかけと、なってくれた妹さんへの感謝、素晴らしい実践をされているなと感動しました。

P40絶えざる学びと努力の積み重ねが、伝統を守り、革新を生む
【新井 達也】
面打として、学び成長し続けている新井さんについて書かれていました。
印象に残ったのは先輩の女性面打の方に修復の世界に引っ張ってもらったのが転機になったというお話でした。
(44ページの1段目)
先人が新しい表現に導いてくれているということですよね・・・
論語で言うと 「子曰く、故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る、以って師と為るべし」ですね
過去の作品からの学び新しい自分に繋がっていく、というお話は「温故知新」を実践されてるんだなと思いました。
また、慣れた手法を一回捨てて、パターンを変えていくというお話は、「守破離」の実践に挑戦されているんだなと思いました。学ぶだけでなく、自ら素直に実践していくことが大切なことだと思いました。

P46 九十七年間、一日一日を大切に歩み続けて
【比留間 榮子】
 戦前から戦後、そして今に至るまで、薬剤師として懸命に生きてきた比留間さんが、薬剤師として大切にしてこられた事について書かれていました。
(印象に残ったのが49ページの1段目)

みんな、懸命に生きていた時代、個人の格差はなく等しく貧しかったからこそ、人と比較する事もなく、幸せだったのかなと感じました。
よく私も祖母から戦後はみんな同じ方向を見ていてみんな貧乏で楽しかったと言う話を聞いたりしましたが、今は余裕ができたのは良かったと思うんですが、個人の格差が生まれてしまった事で人と比較して不幸と感じる事も多くなったのかもしれませんね・・・
この前、幸福度が日本人は低いという話を聞いたんですが、こういう事も影響しているのかなと思いました。
比留間さんが大切にしている言葉として紹介されていた「ありがとう」のお話で、「親しき中にも感謝と礼儀あり」と言っておられて、身近な人にも感謝の言葉をちゃんと言わないといけないなと思いました。
親しいとなかなか言えなかったりするんですよね、、、挨拶すら難しいですからね。私が「おはようございます」って挨拶したら「おはよう」ってかえってきて敬語じゃないんだ・・・みたいな・・・でも自分がどうするかですからね・・・そんな事を思いました。

P50 勝利への執念の積み重ねが日本一への道を拓いた
【対談:門馬敬治 藤元聡一】
全国制覇の経験がある、野球の門馬監督とバレーの藤元監督の対談でした。
お二人とも日本一というのはあくまで目標であり、勝ちにこだわるのは大切だが、それだけでは人を育てた事につがらないと言っていて、目的は人間教育・人格形成にあると書かれていました。
 藤元監督が「理不尽を飲み込む力」と言う話をされていて、どんな状況でも学生との信頼関係があるからこそ、理屈ではなく素直に実践することが出来るんだなと思いました。この教育が自分で考え行動していく強い子供たちを育てる事に繋がっていると感じました。
(57ページの3段目)
これオリンピックでも言えると思って、、、無観客だと選手のパフォーマンスが落ちると言う話があったと思うんですけど、ワールドレコード結構出てますよね。一流の選手であれば練習の時から常に自分と向き合っているんだなと思って、特にオリンピックのスケードボートの試合を見ていて思ったんですが、岡本さんっていう十代の選手が4位だったんですよ。金メダル、銀メダル、銅メダルの選手がいる中で一番印象に残ったのが、この4位の岡本さんだったんですけど、、、なんでかというと大技を出さなければメダル狙えたんですよね、でも大技をやって失敗して4位になった。でもこれってチャレンジする事に意味があったんですよね、、、本人もそう思っていたし、金メダル、銀メダル、銅メダルをとった選手も、チャレンジを評価していて、国籍問わず全ての選手が岡本選手に駆け寄って胴上げじゃないですけど抱え上げる。打算で「銀メダル取れたのに」とかテレビの前で言ってた自分が恥ずかしくなって、、、本当に素直な気持ちで向き合っているんだなぁと感動しました。ちょっと話がそれちゃいましたが・・・
今回のこの両監督も勝つことはもちろんですが、苦難にチャレンジしていく人材を育てるということをされているんだなと思いました。

P60 寺田一清氏を偲ぶ 現下の仕事に祈りをこめて
【対談:坂田 道信 横田南嶺】
森信三先生の哲学を学んだ寺田氏の積み重ねた人生とはどういったものだったのか、伝道者として人生と通して人に伝えつづけたことで、坂田さんやイエローハット創業者の鍵山さんを導けたんだろうな思いした。
特に寺田氏から学んできた坂田さんの言葉が印象的でした。寺田さんの家でお手伝いをしていた方に感謝のお礼のハガキを出した時に寺田さんが編集してくれて「ハガキ道に生きる」と言う本になったと言うエピソードがあったんですが、この「道」で思い出したのが「日本は元々道の国だった」と、以前「論語に学び実践する会」で代表が話されていて、道とは「生き方」「在り方」だと教えていただきました。まさに寺田氏と共に学んできた坂田さんはその事を実践されてきた方なんだなと感じました。
 これを読んいく中で、自分でも実践しようと思ったのが朝起きたら「今日もいい日が続くなぁ」って言うのと
「ハイっありがとうございます」と言う実践です。「はい」の実践は倫理でもあるんですが、そこに感謝の言葉を添えるとより、喜んで実践できるんじゃないかと思いしました。なんで、これからは「はい」の実践を「ハイっありがとうございます」と言う言い方に変えていこうと思ってます。

P96 幸せが循環する社会を目指して
【宇田悦子】
沖縄でパイナップルの葉の再利用事業をされている宇田さんのお話が書かれていました。
沖縄の文化や人としての生き方と言う話の中で「おばあ」から聞いた言葉が印象に残りました。
「くわまーが かふうあらしみそーれ とぅくとぅみそーれ」
(97ページの4段目)
これは先祖が繋いできた命のバトンを子供たちに渡していく、恩の遡源の話だと思いました。
それと、私も勘違いしていたのですが「なんくるないさ」と言うのは単純に楽観的な言葉ではないそうです。
(97ページの4段目)
これは真心を尽くす事の大切さを教えている言葉で、忠恕の事を言っているのだと知りました。

P104 仕事と人生に生かすドラッガーの教え
【佐藤 等】
企業や組織に求められる倫理とは何か、法令(コンプライアンス違反)だけでなく、組織のあり方をどう考えるかについて書かれていました。
「危機においてリーダーシップの基盤として力を発揮するのは、人物のカリスマ性ではなく、時をかけて醸成された組織の文化です。それは一朝一夕になるものではなく、日常の小さな積み重ねの賜物です。」
と書かれていたところが印象に残りました。
組織としても積み重ねる上で重要なのは一人一人の「真摯さ」「誠実さ」なんだと気づかされました。

P106 人生を照らす言葉
【鈴木 秀子】
宮澤賢治の「セロ弾きのゴーシュ」が紹介されていました。
動物と接するうちに劣等感に悩んでいたゴーシュの心が素直になっていくというお話で、そのきっかけとして出てきた、懸命に生きる「かっこう」の存在が印象的でした。
人間が成長していくには良き仲間、良き環境に恵まれることが必要で、その中で素直に学ぶ姿勢を問われていると思いました。

発表後の一言
 今回、思ったのは「伝統」や「人の思い」を伝えていくのは、受ける側に素直な気持ちがないと難しいんだろうなと思って、それには毎日、行なっている「挨拶」の繰り返しが重要で「感謝」の気持ちで挨拶をする事かなと思いました。

今日はありがとうございました。

カテゴリ:致知

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