巻頭の言葉「人にして遠き慮無かれば、必ず近く憂有り」
「非常時に求められるリーダーのあり方」と「日本の将来のためにいま為すべき事」が書いて有りました。
印象に残ったのはリスクと、危機は違うということです。
(はじめのページの3段目)
違いをよく把握していなかったと反省しました。私自身のサービスもリスクという意味合いでは中長期的に考えていることが、いくつか有ります。案件を他業種に分けてリスク分散したり、ベースを積み上げるストック型のビジネスモデルを意識してインフラのサービスを作ったり、ポジションをずらしたりして受注側(制作)と発注側(コンサル)の両面のポジションを取る事でリスクヘッジしていると思っていました。
しかし危機という意味では全く無防備で、コロナがきて慌ててしまっていました。毎月、致知を読んで学んでいたにも関わらず、リーダーとして己を捨てる覚悟があるかと問われると知識としてはあったが実践が伴っていなかったと、今回のコロナで改めて気づかされました。
こんな時だからこそ日頃の学びを行動にしよう思いました。具体的には、困っているクライアントさんの相談に無料で乗ったりオンライン会議のマニュアルを作ったり、私が出来ることをさせて頂きました。
普段なら、仕事にならない仕事をしているワケですからスケジュールがうまく回らなくなるのですが、なぜか不思議と自分の都合だけ考えるよりも、人に時間を使った、この時期の方が日程調整がうまくいきました。
(次のページの3段目)
反省したのは子供に読書習慣を身につけさせるには、親が読む姿を背中で示す、というところです。
これは耳が痛い話で5月号は木鶏クラブがなかったので見事に1ページも読むことなく飾って有ります。
今月は読後発表ということで必死に読んでいましたから多分伝わったと思います。
「読んだ方が良いよ」と口で行っているうちは全く読まない子供も私が致知を読んでいると黙って好きな本を読んでいます。(もしかしたら漫画かもしれませんが^^;)
倫理の履物を並べる実践の時に学んだことですが、相手にやらせるのではなく自分から実践し、最終的には共にやるという事だと思いました。
P7 特集「百折不撓」
(P7の2段目)
「百折不撓」とは、どんな困難にも屈しない。百遍倒れたら百遍立ち上がる。という意味だそうです。
あと印象に残ったのが坂村真民さんの詩です。
(P7の2段目)
倫理にも苦難福門というのがあるんですが「苦難は幸福に入る狭い門である」そういう風に考えると人が成長するために必要な事なんだろうと思います。
よくよく考えると、私も色々あって、はじめ富士重工(今はスバル)ですが、そこに入社して5年ほど勤めて退社するんですね。まだ若くて、その時の理由が10年後、20年後、30年後、自分がわかってしまったので、という身勝手な理由でした。そこから東京に就職して、その後ITで独立するんですがリーマンショックで取引先が潰れて廃業するんですね。で栃木に戻ってきてITの会社で7年ほど働き、義理の父の会社で勤める事になるんですが、火事でまさかの全焼して潰れてしまい、再度独立するんですが、今コロナという状況です。まぁ苦難の度に色々勉強させていただいているなと思います。
今回のコロナで色々な方が覚悟しなければならない局面に立たされているなか、
覚悟の意味をよく理解していないとこの苦難を乗り越える事が難しくなってくると思いました。
以前、論語でやった「覚悟」というのを思い出しました。
覚悟とは始める時にするのではない。
最後までやりきるのが覚悟である。
これから、冬になればコロナの第二派がやってくるという人もいます。誰かのセイにするのではなく自分と向き合う覚悟を持って行動していかないといけないと思いました。
P8 この未曾有の国難にどう立ち向かうか
コロナウィルスがパンデミックを引き起こしている原因について書かれていました。
(P10の1段目)
自覚がない軽症者が年配の方や基礎疾患を持った方に移してしまう怖さを感じました。若い人は自分ではなく、そういった方達のためにも、「新しい生活様式」を守ることを継続していく必要があると思います。
そんな中、韓国でもIT技術を使って位置情報を把握するという話がありました。
(P10の3段目)
ただ、これもその後に韓国でクラスターは発生したりしているので完璧とは言えない状況で、特に日本の場合はパライバシーや端末などの問題もあるので国民全員を把握するのは難しいかもしれません。
日本で感染者(死亡者)が少ない理由に生活習慣が影響しているそうです。
(P11の2段目)
そういった意味で現時点で感染者(死亡者)の数を抑えているのは、政策というよりもむしろ、日本人の生活習慣や相手を思いやる心が影響しているのではないかと思います。
SNSの他人を攻撃する誹謗中傷が増えたとニュースで言っていました。しかしそれは一部の人だけで実際には多くの日本人は相手を思いやる心を持っていたと言うことではないでしょうか。今回のコロナの結果はそれを証明しているんだと思います。
「江戸しぐさ」というように江戸時代はみんな譲り合って仲良く暮らしていたそうです。挨拶にしても、握手ではなく日本人はお辞儀と言う挨拶があります。日本人なのだから日本の文化を大切にすれば良いと思いました。
他にも、中国の政治的な面について書かれていましたが、強かな国だなという印象です。
(P16の4段目)
私はあまり政治には詳しくなくてニュースの情報くらいしか知識がないのですが、ITにおいては圧倒的な差がついているという認識で、その面から考えると習近平の国賓問題と言うのは何となくわかる部分はあります。
アメリカのGAFAに対抗して中国はBATH(バス)というのがすでにあって
BATH(バス)っていうのは中国のバイドゥ(B)、アリババ(A)、テンセント(T)ファーウェイ(H)です。
●アリババ
売上高が6兆円。楽天は1兆円くらいなので6倍
●テンセント
ゲームの売上高でソニーやマイクロソフトを上回って世界トップ、任天堂と比べても営業利益で17倍とかいう数字なので圧倒的といわざる終えない状況だと思います。
WeChatなどのコミュニケーションツールが11億人以上。LINEが2億人ですから恐ろしいシェア率だと思います。
● ファーウェイ
約12兆円ぐらい
一時、バックドアのネックがあると言う話でアメリカが主導して「5Gからのファーウェイ排除」するっていうニュースがあったと思うんですが
現実にはイギリスですら、全面排除はしないで一部ファーウェイの通信網を使う、という話になっていて、このままいくとアメリカの言う事聞くのがオーストラリアと日本、後はニュージーランドぐらい・・・
5G機器(ハードウエア)市場
1位:ファーウェイ(31%)中国
2位:エリクソン(29%)スウェーデン (アメリカの圧力の影響下NTTがエリクソンとやるような話もある)
3位:ノキア(23%)フィンランド
2位と3位は北欧の会社
後は日本としてはデバイスという意味ではファーウェイ と契約してるところもあるので、これが白紙になっちゃうと電子デバイス産業の厳しくなってくると。。。政府も中国を無視できないんだと思うんですよね。
※デバイス=CPUやメモリ、ハードディスク、モニターやマウス、キーボード、CDなどのディスクドライブ
ただ、日本も6Gの開発は進めていてソニーとNTTが米インテルと組んで開発しているみたいで、これに関しては今のところ速さと安定性でNTTがリードしているという話なので6Gでは日本は影響力を持てるんじゃないかという期待も残っている感じです。あと最近ではスパコンで富岳(ふがく)理化学研究所が日本一になりましたけど、ここにおいてはAIの部分でかなり有利になるんじゃないかと・・・だいぶ話がそれましたが・・・
まぁ私が多少わかるのはITの部分ぐらいなんで、その観点でいうと、やはり中国は一定の影響力があると・・・
ここは、注視して行かなきゃいけないし、経済においては日本は強かに外交バランスをとっていくしかないかなと思います。
コロナに関しては国民みんなで一致協力して行かなければ乗り越えることができないと思いました。
P20 人生の試練が教えてくれたもの
元受刑者の就労支援をしているお話が書かれていました。
受刑者にもそれぞれ理由や事情があり、再起して頑張ろうとしている人がいることを知りました。
印象に残ったのが(P27の3段目)
「社員に感謝しとるか」という稲盛先生のお話は礼の大切さを伝えているんだなと感じました。
社員に関心がなければ感謝することも出来ないし会社も良い方向には向かわないと思います。
相手と向き合うことは自分と向き合うことにだと思います。長原さんが「過去を素直に受け入れて進むしかない」ということ言っておられて、相手と向き合うことで過去の自分にも向き合っているんだなと感じました。
最後に百折不撓で小澤さんが病気の話をされていて、残された時間が2年しかないと・・・
(P29の4段目)
これを読んだ時に、それでも前向きに、人のために生きていこうとしている小澤さんは凄いなと思いました。
ただ、同時に違和感もあって、なんでここまで出来るのか?百遍倒れたら百遍立ち上がるという「百折不撓」というのが死んでしまってたらどうなるのか疑問があったですが、これは後半、答えを見つけた。
P30 司馬遷「史記」に学ぶ人間学
司馬遷は中国の歴史書である史記を書いた人物でだということが書かれていました。
史記のテーマだという「天道是か非か」について韓信、張良、孫武という歴史の人物通してエピソードが紹介されていました。特に印象に残ったのは兵法書「孫子」を著した孫武の話です。
(P33の4段目)
「任せた人」のことを忖度するというのは、今の政治でも言えると思いますが、よくよく考えれば、それを任された人が忖度してしまっている所に問題の本質があるのかもしれません。
これは、会社でもいろいろな会でも同じでだと思います。やらされているという認識があるウチは自分のやるべきことは見えて来ないと思います。まずは自分の事として捉えることが大切だと感じました。
P36 危機から生き残った人の習慣
酸素ボンベをつけずに登山している小西さんの危機管理について書かれていました。
想定外を避けるには、自分の想像力をフルに働かせて常に最悪の事態を想定し事前に手を打つことが重要だということでした。日頃からの過酷な鍛錬も想像を絶するものがありますが、それより常に平常心でいるために必要なものが経験だということが書いてありました。
(P40の4段目)
マーケティングの世界でもPDCAというのがあるんですがプラン(計画)、実行、チェック(検証)、アクション(改善して実行)ていう考え方なんですけど、最近では時代の流れが早いのでプランに時間を費やしてしまうと全く違ったトレンドに入っていることがあって、実行・行動を重要視する傾向にあります。
頭で考えすぎると、想定外の事が起きたら、対応できずに手遅れになってしまうという事だと思います。
危機管理を徹底するには日々の習慣から見直していかないといけないと思いました。
P42 努力と情熱は決して自分を裏切らない
勝ち負けの世界でうまく行かない時も腐らず努力し続け、ついに46歳と3ヶ月で初タイトルを獲得した木村棋士のお話が書いてありました。
(P45の3段目)
終わった局に対しても研究するという羽生名人のお話が印象的で、先ほどPDCAの話をしましたが、マーケティングも実際に学んだことを実践してみて気づいたことをアウトプットできないと、ただの失敗になってしまうと思うんですね。
成長するためには失敗はつきもので、むしろ自分から取りにいかないといけないんですが、これが人にやらされていたり、なんとなくやっていると行動からの気づきに結びつかないので検証ができない。文字通りただの失敗で終わってしまうということです。
そういう意味で自分から選択することと継続して努力する大切さに改めて気づきかされました。
P46 ピンチはチャンス最高をイメージして這い上がれ!
チアリーダーのジャパンカップ(高校部門)で全国制覇9連覇を成し遂げた野田さんがどう生徒と向き合ってきたかについて書いてありました。
(P47の2段目)
野田さんも言ってますが優勝の憂とは相手を憂うということだと思いました。勝った方が自分の力を誇示するのは簡単ですが、それは相手がいて成り立つことで、常に相手への感謝がなければいけないと思います。そういう意味でチームの皆んなに感謝する心も持っていないと本当の意味で成長することはできないんだと感じました。
指導者として、影響を受けた人というところで、アメフトの富田監督と世界的ドラマーのツトムヤマシタさんの話をされていました。
(P49の2段目)
うまく行かないことを人のセイにしていては成長できないし、逆にうまく行っている時こそ人に感謝できないと人と向き合うことが難しくなってきてしまうと感じました。。
私もそうですが、今皆さんコロナで大変だと思います。しかしこの苦難が自分と向き合うチャンスだと捉えることができたら、また少し成長できるのかなと思いました。
P52 最悪と思われる出来事も、考え方と行動によって最高の出来事に変えられる
「絶対無理」と言われきたことを、諦めないことで実現してきた話が書いてありました。
特に病気で指が動かなくなってしまった西川さんの心の変化について話されていたのが印象的でした。
(P55の4段目)
西川さんが最後まで自分を信じていたからこそ、自分と向き合い、自分を受け入れて、今の自分に感謝できたんだろうと感じました。
P100 人生を照らす言葉
今回は「百折不撓」と言う特集ですが、逆に人間は必ず死ぬと言う現実もあるわけで、そのことで人の花を咲かせる事もあるのではないかと思いました。
鈴木さんの「友人」と「教え子」の2人のお姉さんが、それぞれ弟のことを思って別な場所で真民さんの「念ずれば花ひらく」という詩を唱えるという話何ですが
(P102の2段目)
お姉さんが弟の死も含め全てを受け入れ、そして前に進もうとしている。
これは、お姉さんの学びにも、なっていて弟さんが死んでも、思いは必ず繋がっていくと言う事なんじゃないかなと思いました。自分の花(命)が消えてしまっても、誰かの花を咲かせる力になるんと言う意味なんじゃないかと思いました。
P29の最後に小澤さんが言っていた言葉はこの事なんではないかと思ったんです。
小澤さんには自分のこの活動は消えないという確信があったんだと思うんです。それが原動力になっているんじゃないかと、当然そこには、伝える人がいて繋いでいく人の存在があると思います。
病気かどうかはわかりませんが人間いつかは死ぬ、、、その時に「伝える人」、「繋ぐ人」が入れば花は咲き続けるということなんじゃないかと思いました。
おわりに
今回の致知を読んで、百折不撓とは倒れても何度でも自分の足で立ち上がるみたいな、自分との戦いのようなイメージだったんですが、実際に致知を読んでみて、常に相手のあることだなと感じました。
相手の話を聞く言うことは相手を向き合うといこうことで、相手を受け入れると言うことだと思うんですが
相手を受け入れるには、まず自分と向き合う事ができないと難しい、これが過去の自分を許すと言うことに繋がっていくんだと思うんです。そうすると自分が変われるので相手も変わる。そしてその先があって、相手の運命も良い方向に変える力があるのかなと思いました。
発表後の一言
自分との戦いで100ぺん倒れたら100ぺん立ち上がるという話はもちろんそうなんです
自分と向き合うということなので、だからベクトルは自分に向いていないといけない
でも、それには相手がいる話で、感謝のベクトルは相手に向けていないといけないのかなと思いました。
ありがとうございました。
カテゴリ:致知
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